ヘアカラー(仕組みを理解しよう)

普段、当たり前のように塗っているカラー剤。

貴方は髪がどうやって染まっていっているか、ちゃんと理解していますか?

もしお客様に聞かれた時丁寧に説明できるでしょうか?

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今回はアルカリ性のカラー剤についてお話します。

カラー剤を作る際、1剤2剤はわかりますか?

1剤はアルカリ剤で2剤は過酸化水素です。

では、塗布をイメージしていきましょう。

まずアルカリ剤が髪の毛のキューティクルを開きます。

そこに酸化染料中間体が髪の毛の内部にはいっていき(まだ発色はしません)、1剤と2剤を混ぜたことにより発生する活性酸素がメラニンを分解し脱色がスタートします。

活性酸素が酸化染料中間体を酸化重合させ、染料となり発色します。

ここで酸化重合とは何か説明します。

活性酸素によって1剤の酸化染料が酸化反応を起こして、中間体がいくつか統合し別の化学物になることです。

これが染まるまでの流れですが客様にこんな話をしても訳が分かりません。

わたしはいつも、このお薬がキューティクルを開いて中に入っていって脱色しながら色を入れて行ってるんですよ、と説明しています。

この後に重要なのがお流しの時の「乳化」です。

たまに乳化中、今は何をしてるんですか?と聞かれることがありました。

乳化により髪内部に染料を入れてあげることで、カラーがより長持ちします。

カラーの知識とサロンワークは比例していて

「髪でどんな反応が起きて髪が染まるのか」

「どうすれば仕上がりが良く色持ちするか」

など、カラーの知識は知っておくと現場で必ず役に立ちます。

なんとか剤とかなになに剤とかややこしいかもしれませんが、しっかり覚えておくといいでしょう。

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塗布の基本

カラーの塗布は練習あるのみです。

塗布で1番多いのは、リタッチから毛先までの塗布だと思います。

カラーの塗布で塗布で意識してほしいのはアシスタントだろうが、スタイリストだろうが、お客様にとっては「そのサロンのカラー技術」です。

仕上がりのカラーは勿論、塗布の姿勢や塗布し終えた毛束の扱い方や見た目をおろそかにしていると「ホームカラー」と変わらないと思われてしまします。

そのために効率よくスピーディーに塗布しましょう!

まず大切なのは姿勢です。

悪い姿勢では塗布がしずらく、お客様にも「カッコ悪い」「下手そう」という印象を与えてしまうので非常に大切です。

パネルの中央を塗るときは両足を肩幅に開いて安定させ、両肘を水平に張る、パネルの端を塗るときは両肘を真っ直ぐに保ったまま重心を塗る側に移すなど・・・

基本姿勢を意識して塗布しましょう。

私の場合脇を占めて塗るのが癖づいていたので治すのに1年以上かかりました。

お客様と話ながらやるとついだれてしまっていたので、そういう風にならないでほしいです。本当に後で苦労しました。

また姿勢が悪いと塗布に時間がかかるというデメリットもあります。

染まりやすい頭頂部やこめかみが染まりすぎて、染まりにくいネープやもみあげが染まらないなんてことが起きてしまったらクレームにもつながるので要注意です。

根本も体温で明るくなりやすいので塗布量に注意しましょう。

体温はウィッグにはないので実践でしか感じられませんが、ミスのないように練習して生かしていきましょう!

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髪質の見極め1

薬剤を使うとき、重要となるのは髪質の見極めです。

人の髪はさまざまなので厳密にいえばひとりひとりちがうのですが、大まかな傾向をしっておくとサロンワークでとても役に立ちます。

カラーする前にお客様の髪が今どのような状態であるかを知っておかなければなりません。

お客様の希望と現在の状態を合わせて色や薬剤を考えていく必要があるからです。

まず3つの要素を知らなければなりません。

1.「染まりやすい髪質か、染まりにくい髪質か」

塗布後同じように放置しても染まりやすい人と染まりにくい人がいるのは、その人が元々持ってる髪質が発色の仕方に影響しているからです。

どのような髪質が染まりやすいのか、染まりにくいのか確認しましょう。

私はタイマーを短めに設定してまめにチェックしていました。

2.「既染毛の明度と色味」

既染毛の場合、前回までもカラー履歴や褪色後の明度や色味を見てどの薬剤を選べばいいかを考えます。

新生毛の場合はもともとの髪の色が暗い色味なのか、明るい色味かを確認します。

これは色を見るトレーニングが必要となってきます。

3.「ケミカル処理を含む施術による影響」

激しいトーンアップ、トーンダウンの繰り返しやパーマ、ストレートパーマ、黒染めをしている場合などは、してない場合と比べてダメージや色味の出方に注意する必要があります。

この三つを意識して毛髪診断を適格にできるようになりましょう。

色を優先すべきか、ダメージを与えないことを優先すべきか見極めるのも我々美容師の仕事です。

きちんと今どのような状態なのかを説明してカウンセリングしていきましょう。

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髪質の見極め2

カラーリングをする際毛髪診断で見極めるポイントを考えていきましょう。

まずは「聞く」ことが大事です。

カラーにおいて過去の履歴はとても大事です。

既染毛がどのくらいダメージを受けていて、どのような色素が残っているかで選ぶ色や薬剤が左右されるからです。

半年~1年程度は聞いておきましょう。

・黒染めしたことがあるかどうか

・過去のカラーで時間はかかったか

・過去のカラーでトラブルはあったか

など。

そして次は「見る」ことです。

既染毛の場合は褪色している状態、新生毛の場合はもともと持ってる髪質を見ましょう。

光にすかして見るようにするとわかりやすいと思います。

・もともと持ってる色味をみる

・表面と内側でどう違うかみる

・髪の中間部と毛先でどう違うか

など。

そして「触る」

触ることでダメージの度合いを確認しましょう。

・くし通りはどうか

・髪の質感はどうか

・髪の弾力はどうか

・髪の癖はどうか・・・

など。

それでもわかりずらい時は「濡らす」

ウェットの状態にしてみるとわかってくることもあります。

・弾力の有無

・水の吸い込み具合

これらをカウンセリングでしっかり聞き見て触り、お客様の希望にはどんな薬剤がいいのかを考えて、喜ばれるカラー、ダメージの少ないカラー、長持ちするカラーを目指しましょう。

私もカラーモデルを何人も呼んで沢山実践を重ねて覚えてきました。

癖なのかパーマなのか聞きずらかったり、なかなかうまくカウンセリングがいかないときもありました。

カウンセリングがうまくいかないと仕上がりもうまくいきません。

カラーのレシピを作る段階で仕上がりが見えるようになると成功につながります。

髪質を見極めるのは難しいですが電車の中などさりげないときに色んな人の髪を見てみると良いでしょう。

薬剤の選び方

薬剤を考えるうえで知っておきたいことがあります。

まず色相環を知っておきましょう。

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出典:http://www.pw-design.jp/

おおまかに分けてみるとイエロー、グリーン、ブルー、バイオレット、レッド、オレンジで見てみましょう。

まず3原色のレッド、ブルー、イエロー。そして中間色のオレンジ、グリーン、バイオレットですね。

これは学校で習ったと思います。

そこで出てくるのが補色の関係です。

色相環にある色で向かい合った色同士を補色と言います。

その補色の関係をうまく使って色味をコントロールしていきましょう。

あと、レベルスケールを知っておくことはかなり重要で基本的な基本です。

細かく分けると1~17のレベルがあります。

カラー剤で表現できるのは13が限界でしょう。

因みに日本人は3~5レベルの髪の毛の色をしています。

では、新生毛と既染毛の薬剤の選ぶ違いはなんでしょう?

それはアンダートーンを考えた色味のコントロールかリフトダウン(アップ)の明度のコントロールです。

実際にやってみるのが1番良いでしょう。

毛束などを使ってお店で使ってる薬剤で色味やリフト力を確認しておくと自分なりの物差しになります。

わたしはブリーチ毛と新生毛で色の出方の違いをみて、毛束をノートに張り付けて自分のカラーチャートをつくったり工夫していました。

それで思ったより明るくなった、暗くなったがある程度把握できるようになってきます。

薬剤の選び方は色の足し算引き算とおもって良いでしょう。

絵具で何色を混ぜたらこなるだろうなあと予測する感覚と似ています。

色々自分で試して答えを見つけていきましょう。