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漫画「め~てるの気持ち」を知ったきっかけ

週刊ヤングジャンプで、GANTZを連載していた奥浩哉先生の漫画が好きで、GANTZ連載中に同時連載で「め~テルの気持ち」も連載されることになったので、併せて読むようになったのが知ったきっかけです。

め~てるの気持ちの見どころ

め~てるの気持ちは、引きこもりの青年慎太郎を青年の父親と父の後妻であるはるかが支える話がメインとなっています。

不条理な展開の物語を得意とする著者奥浩哉先生の作品の中では、身近にありがちな問題にフォーカスした珍しい作品と言えると思います。

結果的には義母のはるかの失踪で保護してくれる相手が無くなったことで、本人が1人で生きていかざるを得なくなり立ち直ったようですが、読後にどうしても、それならば若き義母の存在がなくても、実父の死だけで十分表現できると思います。

しかしその若き実母の存在・同居生活が、ニートの人にとっては理想的に映るのではないでしょうか。

め~てるの気持ちのネタバレ

め~てるの気持ちでは、父の苦悩や義母のはるかの苦悩、はるかと慎太郎が恋仲になったことなどはかなり詳細に描かれていますが、慎太郎がせっかく採用になったバイトもクビになるなどの苦労を繰り返し、ついには家も手放した後、どうやってラーメン屋の主人に収まり、妻子を持ったのかという過程が一切書かれることなく、独立後に偶然出会ったはるかにお礼を言うところで話が終わってしまっています。

欲を言うなら、慎太郎がどん底からどうやって這い上がったのか、その過程を見てみたかったという思いがあります。

しかし、その過程がすべて省略されている点に奥氏のメッセージがあり、一番描きたかったのは慎太郎ではなく、義母の遥かの思いだったのだと感じます。

め~てるの気持ちのおすすめポイント

そこで疑問になってくるのが、作品のタイトルの「め~てる」とは何かということです。

主題が慎太郎の心理ではなく、はるかだとしたら、め~てるとははるかのをことを指していると言えます。

め~てるとは、ネットで検索しても出てくる単語の意味としては漫画銀河鉄道999のメーテルくらいしか出てきません。

め~てるの気持ちと同時に週刊ヤングジャンプで連載していたGANTZにしても、ロボコンのGANTZ先生が元ネタということもあり、もしかしたら「め~てる」とは、沢山の少年と旅し、その少年との出会いと別れを繰り返しつつ成長を見守ってきた、銀河鉄道999のメーテルが元ネタになっているのではないだろうかと思われます。

はるかもある意味では慎太郎と出会い、一方的に別れを告げて去ってしまった点ではメーテルに似ていると言えなくもありません。

メーテルは「ずっと一緒にいることがない青春の思い出の女性」の代名詞になっているほどの有名なキャラクターです。

そういう意味では、引きこもりの青年を立派に送り出した女性をメーテルに例えるオマージュ的手法も、許容範囲なのではないでしょうか。

面白い視点だと思いますが、奥先生の「メーテル像」へのリスペクトを感じます。