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お会式について。どんな式なのか?池上本門寺では?
秋になるとさまざまな秋祭りなどが行われますね。
皆さんは御会式という名前を聞いたことがあるでしょうか?
日蓮宗のお寺などで行われる法要で、
現在はさまざまなところで開かれているようです。
そんな秋の行事の一つ御会式について今回はご紹介いたします。
御会式とは?
御会式は、日蓮の門下である諸派や、
日蓮正宗から分派した新宗教団体などで
日蓮の命日である10月13日に合わせて行われる法要です。
10月13日は太陰暦のことなので、
太陽暦では11月21日になります。
ですからその団体によって太陰暦で実施するところと
太陽暦で行うところがあります。
他に御会式は浄土宗では、法然の両親を供養する
浄土宗最大の行事のことをいい、
聖徳宗では、実質的な宗祖といえる
聖徳太子の命日にあたる3月22日に御会式が行われ、
とくに10年に一度行われる大法要があります。
池上本門寺で行われる御会式は?
池上本門寺は、東京都大田区池上にある日蓮宗の大本山です。
その歴史についてご紹介します。
弘安5年に病身の日蓮が身延山をでて、
湯治の為に現在の茨城県に向かって、
途中、池上宗仲の館に到着しました。
そこで生涯最後の20日間を過ごした日蓮ですが、
同年に池上氏館の後ろの山上に建立された
一宇を日蓮が開堂供養したことが池上本門寺の起源と言われています。
その池上本門寺の御会式は、
数十万人の参拝者が訪れるお祭りとして知られています。
起源ははっきりとはしていませんが、
江戸時代の末期までには始まっていたとされています。
日蓮の命日の前夜はお逮夜と呼ばれていて、
各地から集まった信徒団体が集まって、
行列して万灯や提灯を掲げたり、
太鼓などをたたいて題目を唱えながら境内や寺の近辺を練り歩きます。
今年の日程等最新情報はこちらで確認できます。
妙蓮寺の御会式は?
神奈川県にある妙蓮寺でも御会式が10月13日前後に行われます。
13日が日蓮の命日にあたることから、
12日の夜に万灯四季が行われます。
妙蓮寺の境内には灯籠に全国から
著名作家や新進作家の奉納絵画が250点近く置かれています。
境内には、フリーマーケットも行われています。
法要が終わると子供向けのイベントなども行われるので、
家族皆で楽しめるのもいいでしょう。
いかがでしたか
普通の秋祭りとはまた少し違った歴史ある行事である御会式。
日蓮の命日の法要として行われる池上本門寺などで
その趣ある儀式を見に出かけてみるのはどうでしょう。
すこし涼しくなった秋の夕べを
こんな行事に参加して楽しむのもいいですよね。