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女に生まれて、人生で一番の大仕事が出産だと思います。

よく出産の痛みは、鼻からスイカを出すより痛いと言いますが、実際どのような痛みなのか分からなくて不安な人もと多いと思います。

また、陣痛とはどんなものか、出産までは実際にどのように進んでいくのかと、いくら絵で説明されても話しを聞いてもピンとこなくて不安を感じている人もいると思います。

もちろん、出産はその人その人で違って、同じ人でも毎回違います。

ですが、私の経験した出産は具体的にどのようなものだったを見て、出産ってこんな感じなんだな、こんな出産もあるんだな、と思ってもらえたら良いと思います。

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私は、二年前に1人目の子どもを出産しました。

初めての出産を前に、助産師さんに出産の流れなどを説明してもらったのですが、全く想像ができずにいました。

痛いという話しだけは確実なようだとは思いましたが、どのような痛さなのか?と思っていました。

臨月に入り、自分の実家に帰りました。

実家は旦那さんの職場の近くにあるので、旦那さんも一緒に私の実家で暮らすようになりました。

夏だったので髪の毛をバッサリ切って準備を始めた頃です。

あと一カ月で迎える出産の日に向けて、入院に必要なものを準備したり、赤ちゃんの服などを洗濯して準備も始めました。

予定日の三週間前の夜。

「明日は天気が良いから、赤ちゃんの下着を全部洗って天日干ししよう!」と考えていました。

寝る頃に、下痢のような冷や汗の出る腹痛を感じました。

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沢山ご飯を食べたので、下してしまったか?と思ってトイレに行きました。

しかし、どんなに踏ん張っても何もでません。

お腹が大きくなって便秘気味だったので、そのせいの腹痛かと思って、お腹を温めてもう一度寝ようとしました。

しかし、どうしても下痢の時の出てしまいそうな痛みが消えません。

側でテレビを見ていた旦那に痛みを訴えたのですが、
「早く寝ちゃいな!」と言われるきりでした。

母に相談しましたが、熱を計ってもないし、下痢も出ないのでやはり早く寝たほうが良いと言われてしまいました。

早く寝たほうが良いと言われても、お腹が痛くて眠れません。

少しウトッとしても、また下痢の腹痛で目が覚めてしまいます。

結局、1時間程寝ただけで、一晩中お腹が痛くなる度にトイレに行き、何も出なくて布団に入るという繰り返しでした。

最後には、布団に戻るタイミングもつかめなくなるくらいずっと痛くて、トイレに座ったまま朝を迎えました。

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朝になって、眠いし痛いしでボロボロでしたが、旦那さんのお弁当をなんとか作り、早く良くなるようにお腹に優しいものを食べて過ごすよう母に言われて、仕事に送り出しました。

送り出してすぐ、下痢の時の腹痛を感じてトイレに駆け込みました。

そこまで来ている気がするのに、いくら踏ん張っても出てくる気配がありません。

もう、布団で温めてゴロゴロしていよう!と思ってトイレを出て布団に向かって歩いている時です。

あれだけトイレにいて、尿意も何もない状態だったのに、生理のときに経血が出る時の感覚でジュワーっと何かが出ました。

「血が出た?」と思って急いでトイレにもどってみると、血ではなく水のようなものでパンツがビッショリになっていました。

「破水だ!?」と直感的に思い、すぐに母と旦那さん、病院に連絡しました。

病院に電話すると、やはり破水の可能性があるから、入院の準備をしてすぐ来るように言われました。

また、多い日ようの大きい生理用ナプキンをしてくるように言われました。

すぐ旦那さんが帰ってきてくれ、病院に向かいました。

腹痛は相変わらず引くことはなく、冷や汗が出ていました。

しかし、車に揺られていると、あんなに踏ん張っても出なかった便が出そうでたまらなくなってしまいました。

どこかのお店でトイレに寄らせて欲しいと言った時でした。

少しガタッと車が揺れた拍子に、我慢していたものが出てしまったのです。

恥ずかしいよりも、下痢の腹痛の方が上回っていて、早くこの痛みをどうにかして欲しい!という気持ちでいっぱいでした。

一度家に戻って着替えをし、再度旦那さんがもらってきてくれてあった介護用のオムツをつけて病院に向かいました。

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出典:http://sasaki-seikeigeka.com/

なんとか病院について、診察券を出したのですが、また腹痛がひどくなり出そうになってトイレに駆け込み出られなくなってしまいました。

心配した看護師さんが様子を見に来てくれ、私の様子をみてすぐに診察室に連れて行かれました。

内診してもらうと、子宮口が2センチほど開いていると言われ、破水で間違いないので即入院といわれました。

ただ、初めての出産なので、出産はあと半日後くらいだろうとの事でした。

破水して水がダラダラと止まらない状態だったので、椅子の上にシートを敷き、車椅子で病棟まで移動しました。

突然のことだったので、病室がまだ準備できておらず、とりあえず分娩室に連れて行かれました。

そして、痛くてしょうがない私を寝かせて、赤ちゃんの心音を何十分か撮りました。

仰向けでじっとしていらず、もがきながらなんとか撮ることができました。

その後、出産したら1日シャワーを浴びられないからシャワーを浴びておいた方が良い、お昼頃だったのでお昼を食べましょう、食べないと力が出ない、等と言われました。

しかし、そんな言葉も入ってこないくらいお腹が痛くてたまりません。

それでも無理をしてお昼のオニギリを一口食べると、また下痢の便意があってトイレに駆け込みました。

踏ん張ると、少しだけ便が出ました。

しかしスッキリしません。

腹痛も良くならないのですが諦めて立ち上がると、少量の血が出ていました。

これが「おしるし」というものだったようです。

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出典:https://ninsin-akachan.com/

助産師さんに伝えると、もうすぐだね、と言われました。

しかし、私はこれまで下痢の時のような痛みしか感じていません。

陣痛は、痛い時と落ち着く時と波があると言っていたのに、ずっと痛いのが続いています。

陣痛が来てないのに、産むことができるのか?と思いました。

トイレから戻り、ベッドに横になると、さっきとは比べ物にならないくらいお腹が痛くなりました。

助産師さんがオカシイと感じて内診してくれると、すでに子宮口は全開。

「そりゃぁ、痛かったねー」
と言われ、何の心の準備も無いままに出産に突入。

急にお腹がキューっと痛くなり、歯を食いしばっていると、深呼吸して!と言われました。

下痢の痛みなんかと比べ物にならない、息もできないほどの痛みが波のように押し寄せて来るので、その度に声を出して息をしました。

そのうちに、お尻の辺りに何かある感じがきてきました。

いきんで良いと言われ、よく分からなかったのですが、便をする時のように踏ん張って力を入れました。

数回、痛みの波が来た時に踏ん張っていると…
スルッと赤ちゃんが出てきました。

まるで、長年の便秘が解消されたかのようなスッキリした感じがしました。

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後から助産師さんに聞いた話しによると、私が一晩感じていた波のない下痢のような腹痛は『前駆陣痛』というものだったようです。

そして、移動中の下痢は、赤ちゃんが外に出ようと私の腸をしごくようにして動いてきたのが原因だと言われました。

そして、最後に初めての出産にしてはとても早かったから、2人目の時は早目に病院に来るようにと忠告を受けました。

そんな初めての出産から2年後…二人目を妊娠しました。

臨月に入り、上の子が生まれてきた予定日3週間前も過ぎました。

今まで経験したことのないお腹の大きさと重さに、私の足腰は悲鳴をあげだしていました。

1人目が早く生まれたから、きっと2人目も早いだろうと誰もが思っていましたが、なかなか出てくる兆候がありません。

お腹が痛いということもないまま、予定日の1週間前まできました。

その日は朝から軽い生理痛のように腰が重かったのですが、動けないほどでは無かったので、さほど気にせずに過ごしていました。

上の子どもと、いつものように散歩に行き沢山歩いて遊びました。

そして、二人でお昼寝をして、午後は部屋のなかで風船で遊んでいました。

すると、突然尿意を感じたのでトイレに行きました。

すると、パンツに血が少しついていたのです。

もういつ生まれても良い時期なので、おしるしに違いないと確信しました。

病院に電話して相談してみると、陣痛がなかったり、胎動を感じていれば様子を見るように、と言われました。

上の子の時と違い、もうすぐ出産になると心構えができました。

そしてその日の夜。

朝から感じていた生理痛のような腰の痛みがひどくなってきました。

しかし、ご飯は食べられるし、お風呂も入れるし、きっとまた前駆陣痛というやつだ、と思って寝ようとしました。

しかし、腰が痛くて眠れません。

トイレに2回立ち、3回目行こうとした時に腰が痛すぎて立ち上がれませんでした。

しかし、前回と違い少しすると痛みが和らいで動けるようになります。

夜中だったのですがすぐ母親に相談し、病院に電話で相談しました。

すると、前回が早かったから一度診せに来るよう言われ、眠っている旦那さんを起こして病院に向かいました。

車の中でも、腰が痛くて喋れなくなることがありました。

病院についてすぐ内診をしてもらうと、すでに子宮口は7センチ開いているとの事でした。

家でなんとなく、凄く痛い時と和らぐ時の感覚を計っていたのですが、感覚は10分ほどでした。

その事を伝えると、今はもっと進んでるはずだと言われました。

今回も即入院になり、分娩台に寝かされました。

分娩台に寝た途端、陣痛の間隔がいっきに短くなり、30分程で子宮口は全開になりました。

そして、痛みはどんどん増していきました。

破水をしていなかったのですが、一度いきんだ時に破水をしました。

自分でも、何かが勢いよく弾けて水が飛んだ感覚がありました。

立ち会っていた旦那さん曰く、すごい勢いで分娩室の端まで水が飛んだようです。

そして、病院について1時間程で赤ちゃんが出てきました。

後から助産師さんに、あの時電話して相談してもらって病院に来てもらって良かった、もし一晩家で様子をみていたらトイレで生まれてしまっていたよ、と言われました。

上の子の時に陣痛が分からず出産してしまい、2人目の時にもよく分からなかったのですが、あの生理痛のような腰の痛みが陣痛だったようです。

また、破水やおしるしのタイミングも全く違って、出産はその人その時で違うのだと思いました。

これが、私の体験した出産です。