心療内科と精神科の違いはほとんどの方があまり区別がつかないのではないでしょうか。
そこで、まず心療内科と精神科の違いをご説明させていただきますね。
目次
心療内科と精神科の違い
心療内科
まずは心療内科からご説明させていただきます。
心療内科は内科のひとつです。
普通の内科と違うのは、精神的なダメージから内科的な症状がある場合は、心療内科を受けると良いかと思います。
例えるならば、ストレスで内臓的な疾患がでるなどは心療内科ですね。
お医者さんも、内科のお医者さんだということが多いです。
そのため、精神病に関する知識が精神科とは、異なる場合があります。
私の娘も最初は心療内科でしたが、最初の入院から精神科に変更になりました。
特に内臓的疾患などは、なかったうえに症状も重くなってしまったので・・。
精神科
次に精神科についてご説明させていただきますね。
皆さん、精神科についてどういったイメージをお持ちですか?
抵抗や偏見がある方も、いらっしゃるかと思います。
そうなると受診することにも抵抗がでてくると思います。
でも、最近は明るく、おしゃれなちょっと見ただけでは、精神科とは思えない綺麗な精神科が多いんです。
また、受診にも一人一人に時間をかけて、専門的な知識を豊富にもったお医者さんが、開業しています。
特に、精神科は患者さんを受診する際、非常に気を使い、やわらかいソファなどに座って、お話をすることが多いです。
娘の通っている病院でも、初診では40分ほど時間をとってくれて、かなりゆったりとお話ができたそうです。
「つらい、イライラする、苦しい」などと思った場合は精神科のほうがいいとは思います。
なかなか病院に行きたがらない方を連れて行く方法として、まずは精神科を勧めてみることをおすすめします。
初めての病院選び1
皆さんはご自身だったり、身内の方が精神病になった場合、どういった形で病院を探しますか?
まずは患者さんの、負担にかからない程度の、距離にある病院に電話してみましょう。
電話の内容としては、患者さんの主にでている症状を、簡単におはなししてみましょう。
たとえば、「精神的に浮き沈みが激しかったり、眠れない」等のことを伝えてみましょう。
そうすると、受付の方が初診の予約をとってくれますが、すぐに、ということはあまりありません。
だいたい初診まで、2週間~1か月はかかると思っておいたほうがいいと思います。
なかなか病院が見つからなかった場合は、区役所の保険福祉課などの公の機関に相談してみるという、形もあるかと思います。
それでは、初めて初診に行ったとき病院で色々見ておきたいポイントをあげていきますね。
(良い例)1、お医者さんや受付の方が私服である。
これはなんでかというと精神病の方は自覚がない方もいます。
でも白衣を見ると何を連想しますか?
・・もちろん病院ですよね。
精神病の方で自覚のない方は、なんで病院に連れてこられたのか?と不安を感じてしまう場合もありますね。
精神病の自覚がある方でもやはり「自分は病気なんだ」と追いつめてしまう場合があるからです。
(良い例)2、受付の方の対応
精神病の方はとても緊張して初めて病院にいきますよね。
そのときに受付の方が、事務的だと不安になるのではないでしょうか?
受付けの方が優しく親身になってくれるようだと勇気をだしてきてよかった、お医者さんも優しいのではと思えますよね。
ですから電話応対や病院に行ったときに安心できるか、というのも大事なポイントです。
初めての病院選び2
さて、1のほうでは、精神病院の良い例をあげてみましたので、今回はあえて悪い例もあげてみますね。
(悪い例)1、お医者さんが患者さんの気持ちになって話さない。
例えばですが「頑張りが足らない」「もっと頑張れ」このような言葉は精神病のひとにとっては、とても苦しいものです。
精神病の方は病気を抱えながら必死になって生きています。
いわば、生きていることが一番の努力です。
「もっと頑張れ」などと言われると、「一生懸命生きているのにこれ以上何を頑張らなければいけないのか」と不安になったり逆に精神病が悪化することがあります。
(悪い例)2、問診の際に顔をみてお医者さんが話さない。
これも精神病においてはありえないことです。
患者さんの顔色、目の動き、など顔からわかることも多いです。
顔色が悪かったらそこから「顔色が優れないですがどうされましたか?」など通常の精神病院では聞いてくれます。
ちなみに、この精神病院は娘が通っていましたが他の患者さんとお医者さんがケンカしたり、ということもしょっちゅうあったそうです。
また「気持ちが落ち込んでいる」というとよくわからない筋肉注射を何本も打たれて私が迎えに行ったときには動けなくなっていました。
上記のようにお医者さんも人間ですので色々な方がいます。
最初から相性のあう病院にあたるとは限りません。
「なんだか相性があわないな」と思ったら病院を変えても構いません。
無理して通うと精神病が悪化してしまうこともあります。
初めての受診
さて、病院が決まり予約した時間にいくことになりました。
緊張しながらの、お医者さんとの対面になります。
まず聞かれることは「家族構成」や「仕事、趣味」など患者さん自身のことを細かく聞かれます。
「受診は自分で決めたのか」「誰かにすすめられたのか」などもです。
ここからは病気の部分を聞かれます。
どのように自分が聞かれるか不安だったらメモなどに記入してそれを見ながらお話をするのもありですね。
特に、困っている部分が多かった場合、言い忘れしないためにでもあります。
先に病院選びの章で書きましたが、患者さんの目元や表情、動作、服装、なども詳しく見ます。
受診の際は普段の自分の状態でいましょう。
精神病のお医者さんは多方面から見ます。
そこでお医者さんは、「この患者さんはこういった状態で、こういうことにこまっているのだな」と判断します。
また中にはバームテスト(患者さんが木の絵を描くことによって心理状態を図るもの)、ロールシャッハテスト(紙にインクを垂らしたようなシミを見て何に見えるか直感で答え心理状態を図るもの)などを行うこともありますね。
また、カウンセリングを受けてみたい場合もお医者さんに相談してみましょう。
カウンセリングは普通の会話をします。
特に病気の話などはせず、どんな生活を送っているかや何気ない話でいいのです。
カウンセリングは患者さん本人のみ受けられます。
秘密厳守でカウンセラーさんがお医者さんに伝え、カウンセラーさんと、お医者さんの二人が支えてくれるという、とても心強い制度ですが・・
カウンセリングは保険がきかないというデメリットもあります。
自費なので、金銭的負担も大きいです。
受診する際は患者さんや周囲の人とよく話し合い、計画をたてることも重要です。