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目次

発達障害で苦しむ人への偏見は持たないで

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「自分勝手」「変わった人」「困った人」と誤解され、周囲から敬遠されたことがありませんか?

それは脳機能の障害によるもので、自分の性格が歪んでいる訳でも頭がおかしいわけでもないのです。

人間関係やコミュニケーションが上手くいかないのは、脳機能の発達が関係する先天性の障害によるものです。

この障害を「発達障害」といいます。

発達障害とは

発達障害は生まれつき脳の一部の機能に障害がある疾患です。

自閉症や学習障害など、いくつかの障害があります。

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発達障害の症状

自閉症

1歳ぐらいから症状が現れます。

人との会話がつながりにくく、初めてのことや決められたものが変わることを嫌います。

成長するにつれて症状は変化します。

思春期や青年期には、他人との違いに悩んでうつ状態になることもあります。

成長とともに症状が目立たなくなる人もいます。

自閉症の半数以上は知的障害を伴いますが、知能に問題のない「高機能自閉症」の人もいます。

注意欠如・多動性障害

7歳までに症状が現れます。

落ち着かない、他人の会話に割り込む、しゃべりすぎる、集中力がない、物事を最後までやり遂げられない、整理整頓が苦手、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすいなどの症状がみられます。

学習障害

全般的な知的発達には問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの事柄が難しい学習障害は、日常生活や学業に困難が生じます。

もともと勉強が嫌いではないのに、このような疾患が勉強への意欲を失わせ、自信を喪失させます。

発達障害の治療法

自閉症治療

幼児期に自閉症と診断された場合には、適切な「療育」を受けることでコミュニケーションや適応力を身につけることが出来ます。

これによって不安が消え、集団活動も可能となります。

親が子供のありのままを理解し成長を見守ることが効果的な治療法です。

注意欠如・多動性障害

幼児期から児童期に診断された場合には、薬物療法と生活環境を整えます。

集中を妨げる刺激を周囲からなくします。

自閉症同様、親と家族、周囲が障害に対する知識と理解を深めることが大切です。

学習障害

学習障害の子供に対しては、勉強したくてもできない状況にある子供の困難さを正しく理解して教育的な支援をすることで、症状は改善します。

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発達障害チェック

大人の発達障害は社会生活に影響を及ぼします。

18歳以上で日常生活や社会生活に苦痛を覚えるようならネット上でチェックしてみることをおすすめします。

大人のADHD症状チェックリスト

10項目~20項目程度の簡単な質問に答えるだけで発達障害の症状があるかどうかがわかります。

発達障害支援

発達障害は種類や程度が一人一人違います。

発達障害がある場合は、各市町村の窓口か発達障害者支援センターに相談しましょう。

発達障害者支援センターは全国で運営されています。

発達障害者の相談支援や、障害の特性に合わせた支援と家族のためのさまざまな情報を提供していますので、1人で抱え込まずにまずは相談を。

発達障害だからってなんなのさ!

発達障害だと聞くと、精神異常者のような色眼鏡で見てしまいがちですが、発達障害の人には他人にはない才能や特異的な能力がある場合があります。

実際に発達障害だった人が大きな成功を収めている事例もあります。

見た目普通でありながら発達障害で悩む人は多く存在します。

注意欠如障害で起こる落ち着きがないのは、自分の中に眠っている才能が目覚め始めた証拠。

集中力がないのは自分の好きなものや能力を開花させるものが対象でないから。

しゃべり過ぎるのは、眠っている才能を周囲に知って欲しい欲求のあらわれ。

そう捉えてみるのも理解するためのひとつの方法です。

日本は一定のラインから飛び出したり届かない人に対して「異常」「おかしい」「足りない」「変わっている」という偏見を向けがちですが、「ひとつの個性」として捉えれば発達障害は病気ではないと思います。

すべてを病気のせいにしてしまうのも問題ですが、どこか人間関係や日常生活に息苦しさを感じる場合は、一度専門医の診断を受けてみましょう。