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おおきく振りかぶってのストーリー
新設された野球部に10人の高校一年生が入部し、甲子園優勝を目指す野球漫画です。
高校生ならではの悩み、葛藤、劣等感など様々な感情を抱きながら、仲間とともに成長していきます。
ところどころに現代のスポーツ科学の理論も盛り込まれています。
おおきく振りかぶっての好きなキャラクター
もうみんな好きすぎて甲乙つけがたいですが、ピッチャーの三橋廉君が断トツに好きです。
中学生の頃はダメなピッチャーのレッテルを貼られていて劣等感の塊のような人間でした。
ダメなピッチャーな理由は球速。
めちゃくちゃ球速が遅く、ピッチャーの才能がないと中学時代は言われていました。
でも、高校生になり球速はないけれどコントロールが抜群なことと、普通のストレートとは一線を画すホップするストレートを武器に仲間に才能を認められてエースとしての自覚を自信がないながらも持ちつつ成長していく姿は応援せずにはいられません。
おおきく振りかぶっては心理戦がカギを握る試合
高校1年生しかいない新設野球部。
公式試合では3年生も出場しています。
状況としては圧倒的に不利ですが、監督の策略、キャッチャー阿部が相手の心理を最大限に読み取る配球、1点をもぎ取る全員野球、露出が多い対戦相手の徹底した情報収集など毎試合毎回目が離せない駆け引きが繰り広げられます。
エラーをする外野手、バント失敗する2番バッター、ミスを考慮した試合運びもとてもおもしろいです。
おおきく振りかぶってのネタバレ
部員が少ない分、1人1人が質の高い練習をこなすことができる新設野球部。
ギリギリの戦いの中で勝ちをもぎとりますが、さすがに1年目で甲子園優勝!とまではいきません。
甲子園どころか地区大会で優勝することもできません。
公式戦で負けた試合は、完全に相手に癖や特徴を研究されつくして実力を発揮できないままでした。
一読者としては悔しかったですし、選手の気持ちを考えると感情移入してしまい涙してしまいました。
でも本当に面白いのは負けてからの成長で、10人の部員1人1人が自分にできることは何か、どうしたらもっと強くなれるかなどなど試行錯誤しながら練習する姿です。
1人では乗り越えられない壁も仲間となら辛くも楽しく越えていける様子がまるで息子の成長を見守る母親のような気持ちにさせてくれます。
現在も連載中ですが、県外の高校と練習試合したり、ちょっと恋愛要素あったりとこれからどうなるのか気になってしょうがない内容になっています。
おおきく振りかぶってのアニメ情報
2007年と2010年にアニメ化されました。
声優陣が漫画のキャラの特徴をそれぞれ忠実に再現していて、漫画を初めに読んだ方も違和感なくアニメを観ることができると思います。
むしろもっとおおきく振りかぶってを好きになれるのではないでしょうか?オープニングとエンディングのクオリティも高く、躍動感溢れるものに仕上がっています。
漫画とアニメ、両方見ることで感情移入度合いも高まりますし、なにより作品自体を好きになれると思います。