立夏とはいつのことで、どんな行事が行われているのでしょうか?
暖かい春が来てゴールデンウィークも終わると後は夏を待つばかり。
そんな気分の方も少なくないと思いますが、暦の上では今は立夏。
立春や立秋はよく耳にするけれど立夏ってあまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
そんな立夏とはいつの事か、どの様な意味があるのか。
また各地でどの様な行事が行われているのかご紹介します。
目次
立夏(りっか)とは?
立夏と言えば、夏の始まりのことなのだろうと想像はつきますが、
いつ頃、どの様な時のことを指しているのでしょうか?
そもそも立夏は二十四節季のひとつで毎年5月の5日ごろとされています。
夏の気配が感じれらる頃で春分と夏至の中間。
昼夜の長短を基準に季節を区分した時、立夏から立秋までが夏と言われています。
じめじめとした湿っぽい梅雨に入る前の
すこし冷たい風と温かな太陽を感じる晴天が続くこの季節は、
身体が夏への準備をする時期なのかもしれませんね。
立夏には特別な行事があるの?
では立夏の時期には特別な行事があるのでしょうか?
立春は前日が節分で豆まきをしたり、
恵方巻きを食べたりするご家庭も多いですが、
立夏の行事は特に意識したことがありませんね。
けれども実はこの時期、旧暦では6月にあたる為、
梅雨入り前に豊作を願う祭りが多く行われていたりします。
今でも全国各地の田植え神事もこの時期に行われているそうです。
また、5月5日には端午の節句の御祝いをしますが、
時期を同じくして行われる田植えの神事と端午の節句も
深い関わりがあると言われています。
立夏にはどんな行事食があるのか?
日本の季節の行事には、行事食もつきものとなっていますね。
御正月にはおせち料理や御餅、節分には恵方巻きや豆をと、
その季節に合った食べ物が出されます。
そしてこの食べ物がその時その時の気持ちを盛り上げてくれる
役目をしていると思います。
けれども、立夏にはとくに決まった行事食はありません。
地方によっては、地上の三鮮であるソラマメ、ヒユ、にんにくの芽、
木の三鮮であるサクランボやビワ、アンズの実、
そして水に三鮮であるほら貝、ふぐ、ヒラコノシロを食べるところもあります。
また立夏に卵を食べると暑い夏に長期発熱しないという言い伝えもあります。
けれども、たいていのご家庭では特に立夏の食事を用意したりしませんから
同じ日や前後の日にある「子どもの日」にちなんで柏餅や粽を食べるのもよいでしょう。
また、しょうぶ湯に浸かって立夏を味わうというのも素敵ですね。
日本の季節を24個に分けて考える二十四節季の暦で、
日本の四季をより細やかに繊細に感じられることができるのは
とっても素敵なことだと思います。
今まで立夏を意識したことがなかったという方も、
ちょっと夏を感じられるなぁ何て思いながら暦を意識すれば
より毎日が心豊かに遅れるかもしれませんね。