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俺はまだ本気出してないだけ★ゆるい絵で深い内容

実写映画化もした作品です。

もともとこの漫画のファンなので、映画も観ました。

その上で、あくまでも個人的な考えなのですが…
映画ではなく漫画として楽しんだ方が、作品の良さがわかると思います。

何故かというと、主人公が目指しているのが漫画家だから。

好き嫌いの分かれる、独特な絵ですが、シンプルだからこそ読みやすく、スルスルと頭に入って来ます。

そんなゆるい絵なのですが、実はとても深かったりします。

そのシュールさがいい味となっているので、やはりこの作品は漫画で読んで欲しい!

俺はまだ本気出してないだけ★疲れ気味の大人に読んで欲しい

主人公は漫画家を目指す40代のオジサンです。

脱サラして漫画家を目指すなんて、なんて熱い男なのだろう…と、騙されてはいけません。

このオジサン、シズオは、なかなかのダメ人間です。

同居する父には毎日のように叱られ、実の娘にとっては反面教師になっています。

ただ、とにかく打たれ強い!シズオのこの打たれ強さが、この漫画の救いの部分になっているとさえ思います。

40代の打たれ強いオジサンが、父親に叱られながら漫画を描いたり描かなかったり、娘にお金を借りたり、バイト先の若者に笑われたり、合コン相手に蔑まれたり…

リアリティのある内容なので、もし自分がシズオの立場だったら…と考えると、いたたまれない気持ちになってしまうのですが、シズオの打たれ強さによって笑うことができます。

オジサン、オバサンと呼ばれることにあまり抵抗がなくなってきたくらいの年齢の方にとっては、自分の人生を振り返る、いいきっかけになるかもしれません。

少女漫画のようなラブストーリーとはかけ離れているし、少年漫画のような熱さもないのですが、なぜだかとても甘酸っぱく、むず痒くなってきます。

俺はまだ本気出してないだけ★こんな漫画なのに…泣けます

ゆるーい絵、どうしようもないシズオ、時折現れる神や過去のシズオたち…
笑いどころはページを開くたびと言っても過言ではないほどにあるのですが、実は、泣きどころもたくさんあります。

個人的にとても好きで、読み返すたびに目頭が熱くなってしまう話があるのですが…
それは特別編の、市野沢くんと妹のエピソード。

シズオに気に入られてしまい、親しくならざるを得なくなってしまった寡黙で強面な市野沢くん、そんな彼の過去が少しだけ知れる話です。

頑固で強がってばかりの妹の元へ駆けつける市野沢くんの、普段のクールさからは想像もつかない息を切らした姿が、なんだかとても温かく感じられます。

他にも度々、泣けるシーンや台詞があるのですが…
この主人公、この作風に泣かされるのは、なんだか悔しい気持ちにもなります(笑)
でも本当、この絵だからこそ嫌味がなくていいんだよなぁ。

俺はまだ本気出してないだけ★シズオの生き様はもはや哲学

のらりくらりとだらしなく生きているシズオですが、そんな彼の自分本位な一言一言に哲学的なものを感じます。

前述した通り、大人に読んで欲しいのはもちろんのこと、若い人たちにとってもハッとするようなことを、冴えないオジサンが言ったりします。

格好いい哲学書や自己啓発本よりも、この漫画の方がよっぽど自分の為になる…ような気さえしてくるので危ない。

シズオのようには生きられない、だけどシズオのような友人が居てくれたらいいな、と心の底から思います。

適当に読み始めて、いつの間にかどっぷりハマり、読み終わるころには涙で顔がぐちゃぐちゃになっているはず。

気負わず、まずはパラッと読んで欲しいと思います。