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秋田書店出版細川智栄子作『王家の紋章』という少女漫画です。

大人気少女漫画でまだ最終巻が出ておらず、続きが気になる漫画ですが、美容院にいる時に漫画を読んでいるとハマってしまい、今出ているものは全巻揃えてしまいました。

見所はなんといってもタイムトラベルだと思います。

エジプトが舞台なのですが、キャロルという主人公の女の子率いる高校生達が遺跡を調査していると『ナイルの娘…』という声と共に、キャロルだけが古代エジプトにタイムスリップしてしまい、そこから話しがおもしろくなっていきます。

この漫画には登場人物がとても多く、1人1人魅力的で個性がありますが、ここでは主人公の達の魅力を書きます。

キャロル….アメリカ出身で、父親の仕事の都合でエジプトに来ていて、考古学を学んでいる。

遺跡を探索中にタイムスリップしてしまうが、そこで現代の知識で問題解決していくうちに、『ナイルの娘』と慕われ、崇められるようになる。

ジミー…現代のキャロルの恋人で婚約者。

キャロルと一緒に考古学を学んでいる。

キャロルが急にいなくなるが、探し続け、愛し続ける。

メンフィス…古代エジプトの王。

まだ青年でありながらも、エジプトを牽引している。

噂でキャロルのことを知り、自分の身の近くにおくようになる。

傲慢な態度でキャロルに喧嘩を引いてしまうが、次第に惹かれ、妃にしようとする。

アイシス…メンフィスの姉。

この物語の全ての引き金になる人物。

メンフィスを愛し、キャロルを嫌っている。

欲、嫉妬からキャロルを殺そうとする。

この人物達が主な主人公といえます。

キャロルとメンフィスが出会った最悪の状況から、2人が愛し合い、夫婦になるまでの2人の心情…
それ以上にどんどん出てくる命の危険が及ぶほどの問題…

キャロルはこれらの問題でナイル河に落ち、死んだかと思われると現代に戻ったりします。

古代エジプトでの記憶は無くなってしまっても、体に傷は残っていたり、色々ヒントはあります。

そんな時に表れるのがアイシス。

そしてキャロルの揺れ動く気持ちと、恋人や家族の心配。

何度か現代と古代エジプトを行き来することになるキャロルですが、最後はどうなってしまうのか、まだまだ謎が残されてます。

この『王家の紋章』は、最近ミュージカルでも演出されているなど、根強い人気を持った少女漫画です。

ただの少女漫画…という枠をはるかに超えた、壮大なストーリーにとても引き込まれます。

色んな意味でドキドキが止まらず、何度も見返したくなる漫画です。

古代エジプトの様子もリアルに描かれてあり、その時代の人達の苦労や生活が分かります。

現代とは違うその様子にキャロルが対応していく強い姿に心を打たれます。

恋愛が半分くらいを占めている恋愛物語ではありますが、恋愛だけでは収まらないハラハラドキドキのこの漫画を強くお勧めしたいです。

一度読んだらまた見たくなる、そして続きが気になってしょうがない漫画です。

一度、是非見てみてください。