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RSウイルスに大人が感染した場合の症状は?検査や治療方法
RSウイルスと言うと、小さい子供や赤ちゃんがかかる病気というイメージが大きいと思いますが、大人でも感染することはあります。
このRSウイルスは、ほぼすべての人が2歳ぐらいまでに罹患していると言われているので、その後何度か感染することで免疫がついていきます。
ですが抵抗力が落ちていたり、体力のない高齢者などは、重い症状に苦しめられることもあるので注意が必要です。
RSウイルスに感染すると大人の症状は?
実はRSウイルス感染症は、一般的な風邪と見分けがつきにくいと言われています。
秋から春先のさむい季節に流行して、軽い鼻水やくしゃみ、その後、ぜーぜーというぜんそくに似た呼吸を伴う咳が続きます。
このような咳が続くことでRSウイルスを疑う方も多いでしょう。
大人になってから感染しても入院が必要なほど重症化することはほとんどありませんが、高齢者や喘息傾向のある人、妊婦や他の病気などで、抵抗力などが落ちている人は気をつけなくてはいけません。
RSウイルスを検査する方法は?
RSウイルス感染症の検査方法は、簡易診断とウイルス学的検査があります。
現在は、簡易検査が一般的となっています。
RSウイルスは鼻から侵入して鼻粘膜に感染することから、鼻に綿棒を入れて粘膜の一部を採取します。
この簡易検査が保険で認められているのが3歳以下となっていますから、大人の場合は自費か医療機関が負担することになります。
簡易検査で感染が認められたら、採取してRS検査の陽性反応を判断して、胸部レントゲンで気管支炎の状態なども調べます。
RSウイルスの治療方法は?
RSウイルスはどのように治療することができるのでしょうか?
実はRSウイルスには専用の治療薬がありません。
そこで日本で出来る治療法は対症療法だけとなっています。
アメリカではRSウイルスに対する特効薬が認可薬として使われています。
早産でうまれた子供や、呼吸器系や循環器系疾患のある子ども、免疫不全やダウン症の子どもは、重症化を防ぐ注射を受けることができます。
まとめ
RSウイルスは子供の病気と考えてしまいがちですが、もちろん大人でも感染することはあります。
大人の中でも高齢者や免疫力や抵抗力が低下している人が感染すると重症化する恐れもあいますので注意が必要です。
また、大人がRSウイルスに感染していることに気づかずに、子どもにうつしてしまうこともありますので気を付けたいものです。