スタッドレスタイヤとは？スパイクタイヤの禁止・規制の理由は？

Pocket

　　［スポンサードリンク］

スタッドレスタイヤは、自動車が積雪路や凍結路などを走行するために
開発されたスノータイヤの一種となります。

積雪路や凍結路の摩擦係数が低い路面で、
普通のタイヤに比べて駆動力や制動力を
より大きく路面に伝える工夫がされております。

従来のスパイクタイヤとの対比で、
スタッドのないタイヤであることから、
このように呼ばれております。

スパイクタイヤの問題点を克服して、
旧来のスノー田親をスパイクタイヤなしでも
問題なく運用できる性能賭すべく開発されました。

一般的な省略は、スタッドレスですが、
豪雪地域を中心に冬季以外に使用する普通のタイヤを夏タイヤ
スタッドレスタイヤを冬タイヤと呼ばれております。

１９７０年代～本格的に普及されてきましたスパイクタイヤは、
それまでのスノータイヤに金属製のスパイクピンを
埋め込んだもので作られており、
ピンを埋め込まないスノータイヤに比べて
特に凍結路で非常に安定した走行が可能でした。

積雪のない保障路面でスパイクタイヤを使用した場合、
金属製のスパイクは、アスファルトを削り、
道路を傷めて粉塵(車粉)を発生させておりました。

特に、札幌や仙台などの積雪量と交通量の多い都市部では、
粉じんの影響で目や鼻・喉の疾病や気管支ぜんそくを悪化させるなどの
健康被害（粉塵公害）が発生しました。
　
仙台では、積雪の多い郊外から来た車が、
スパイクタイヤを履いたまま、
雪がほとんどない中心部に乗り入れるために起こる
粉塵害が顕著に表れました。

そのような社会状況の中、１９８２年にミシュランより、
スタッドレスタイヤの日本での販売が開始されました。

冬用タイヤとしては、古くからスノータイヤがありますが、
スノータイヤは深い雪道を走破するためのタイヤで、
凍結路を走る能力は備えておらず、
スタッドレスタイヤとは違う種類のタイヤです。

現在の日本では、乗用車スノータイヤはほとんど販売されておりません。
（競技用や作業者用を始めとして数少なく流通しております。）

スパイクタイヤの販売と使用も規制されておりますため、
事実上、一般ユーザーにとっての冬タイヤは、
スタッドレスタイヤを指すようになっております。