これだけは知っておきたい!肝臓の数値の見方や数値の高いまたは低い原因は?
みなさんは、肝臓の数値が気になったことはありませんか?
健康診断などを定期的に行っている方も多いでしょう。
そこで出された肝臓の数値が高かったり、低かったりと悩んでしまうこともあります。
では、この肝臓の数値はどのようみ見ればいいのでしょうか?
また、数値が高かったり、低かったりという原因はどこにあるのでしょうか?
今回はそんな気になる肝臓の数値についてご紹介しようと思います。
目次
そもそも肝臓ってどんな働きをするの?
肝臓の数値についてご紹介する前に、まずは肝臓について学んでいきましょう。
肝臓は、胸とお腹を区別する横隔膜のすぐ下で胃の隣にあります。
表面的にいうと右上腹部のほとんどを占めていて、体の中でももっとも大きな臓器です。
そんな肝臓には主に3つの働きがあります。
ひとつは「代謝」です。
食べものからとった糖やタンパク質、脂肪を体内で使える形に変えて貯蔵して必要な時にエネルギーの素として供給します。
ふたつめは「解毒作用」です。
私たちが摂取したアルコールや薬、老廃物などの有害物質を分解して体に影響を及ぼさないように無毒化してくれます。
みっつめは「胆汁の生成や分泌」です。
肝臓でつくられた老廃物を流すために必要な胆汁を作り出して分泌する働きもします。
血液検査でわかる肝臓の数値
肝臓には、幹細胞や胆汁細胞に節するように血管が通っています。
それぞれの細胞が血液の通り道と接していることで幹細胞や胆管細胞に問題がおこると肝臓内の物質が血液中に漏れ出すことで血液検査でも肝臓の異常がわかるのです。
その漏れ出した物質の種類や量などを表しているのが肝臓の数値と言えます。
肝臓の数値が高い原因は?
まずは、肝臓に関する数値について学びましょう。
肝臓に関する数値はいろいろありますが、GOTとGPTというものがあります。
この基準値は、GOTが10~40、GPTが5~45となります。
このGOTとGPTの両方を合わせてみることで肝臓の異常を知ることが出来ます。
たとえば、GOTが基準値以上でGPTが基準値以上の場合は、急性肝炎の疑いがあります。
GOTがGPT以上でGPTが基準値以上の場合には、アルコール性脂肪肝や肝硬変の疑いがあります。
GOTが基準値以上でGPTがGOT以上のの場合には、肥満の脂肪肝や慢性肝炎の疑いがあります。
GOTがGPTより20以上高くてGPTが基準値以上の場合には、肝硬変の疑いがあります。
では肝臓の数値が高くなってしまうのはどうしてでしょうか?
肝臓とアルコールは密接な関係があるイメージがありますね。
でも、アルコール以外にも糖質や脂質が多いお菓子などの食べすぎは脂肪肝になる可能性があります。
脂肪肝とは肝臓の細胞に脂肪がたまっている状態で肝臓の30%以上が脂肪である状態です。
これは外見的には痩せている人でも脂肪肝になる人がいるというわけです。
またひどい便秘は腸内にアンモニアが発生するので肝臓に負担がかかることもあります。
肝臓のGPTの数値が低いのはなぜ?
肝臓の数値をみて異常がないと言われても、なんとなく体の不調を感じている方もいます。
それは、肝臓の数値のなかでGPTの数値が低いことが原因かもしれません。
このGPTが低くGOTとの差が大きいことで考えられる問題は、無理なダイエットで体に負担がかかっていたり貧血気味であることです。
とくに数値的に問題がなくてもこのような問題を抱えている場合には生活習慣を見直す必要があります。
どうしても気になる場合には、GPTの数値が低いことを医師に相談してみるとよいでしょう。
肝臓の数値を改善する方法は?
肝臓の数値が高いのでなんとか改善したい。
そんなとき、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?
もちろん数値によっては肝硬変などの病気の可能性がありますが、早い段階で気づけば生活を改善することで数値も改善することができます。
その一つは、働き過ぎの肝臓を休めることです。
大切なのは肝臓が休めるようにアルコールや脂肪分の多い食事をしばらく摂らないようにすることです。
仕事の付き合いなどでそれがなかなか難しいなどという場合には、量だけでも減らす様にしましょう。
そして、肝臓の働きを助ける栄養素をしっかりと摂取することです。
肝臓の細胞膜の半分近くをつくっているレシチンという物質を摂取することで数値を改善できます。
ですから、レシチンを多く含む大豆を積極的に摂るようにしましょう。
肝臓の数値についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、肝臓の数値についてその見方や原因、改善方法などを御紹介しました。
健康診断などで血液検査をすると出てくる肝臓の数値。
ちょっと高いとわかったら心配になりますよね。
もちろん大きな病気につながることもありますが、普段の生活を改善することで数値を改善することもできます。
今回ご紹介した記事を参考に数値を見て、その原因をしり、出来るだけ改善する様に生活を見直しましょう。