服を着るならこんな風に、この漫画はオススメです。
私はいま三十路近くで、ファッションに迷うことが多く、今まで自信を持って着こなしをして来たことがありませんでした。
高いものを買えばいいのかとブランドで固めてみたり、雑誌でこれが素敵だなと思ったものをそのまま着てみたりしても、……なんかしっくりこない。
たまにコーディネートうまくいったんじゃない?と思っても、誰かにコーディネートの話をされるとなんだかオドオドしてしまう。
そんな私の気持ちを少し変えてくれたのがこの漫画です。
主人公は27歳の男性会社員。
大学生の妹と二人暮らしの主人公は、休日はゲーム三昧であまり外に出るようなタイプではありません。
妹にもゴロゴロしてることを怒られるような、なんだか冴えない感じ。
そんな主人公が同窓会に参加するとき、妹が声をかけます。
「そんな格好でいくの?」主人公が選んだのはいつもの部屋着パーカーと何年も前に買ったジーンズ。
いいんだよ同窓会なんて、みんなこんな感じだろ!と強気で出かける主人公ですが、予想に反し、皆オシャレに着飾っていました。
打ちのめされ、全く楽しめず帰宅し、倒れこむ主人公。
その様子に、またゴロゴロしているのだと妹が起こって声をかけますが、主人公は自分の服装が気になって全く楽しめなかった…と妹にもらします。
それを聞いた妹が、お兄ちゃんにファッションを教えてあげる!と向かった先はーーー!
というあらすじです。
私がいいなと思っているところは、ファッションを理論で紹介するところです。
これをこうするからオシャレなんだ、綺麗に見えるんだという理論を知れば、今までファッションに対し漠然としたイメージしかなかったものが、少し理解できるようになるのです。
主人公も、少しずつファッションを学んで、時々失敗をして、成長していきます。
最初は妹だけが先生の立場で主人公を導きますが、巻が進むと、主人公と同じクラスだった友人(いずれも女性)も主人公に、ファッションの事を教えてくれるようになります。
高いアイテムはあまり出てこず、あくまでもこういうものがいいんだという基本の形を教えてくれているところもとてもいいと思います。
本の中にも、高いからオシャレというわけではないという言葉が出てきます。
確かにファッションがわからない人は高ければいいんだと服を買い進めてしまいがちです。
でも、安くてもオシャレだったり使いやすいものがあるのならそれに越したことはないし、たとえ失敗したとしてもダメージも少ない。
さらに、この本のいいところは、自由度が高いと結局読んでも何買っていいのかわからないよって人のために、主人公が購入したものや、その類似品が、名前を全く隠さずに紹介されているんです。
これのおかげで、全くファッションの知識がゼロという方でも、安心して服を揃えることができるようになっています。
この本は男性向けのファッションを紹介しています。
次は是非女性向けの本が出たらなと思います。