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目次

1.7seedsを読み始めたきっかけ~田村由美作品が熱い!!~

この漫画の作者さん、田村由美先生ですが長いこと少女漫画の作品を書き続けている方です。

代表物としては「巴がゆく」「BASARA」など、色々ありますがどの作品も本当に世界感が凄いです!ストーリー構成、キャラ、人間ドラマ、全てにおいてよく練られていて素晴らしいです。

先にあげた「BASARA」は特に好きな作品の一つですが、この作品にぐっと引き込まれて、7SEEDSも読み始めました。

田村先生の絵は独特なので、絵でちょっと~と嫌厭してしまう方も中にはいるかと思いますが、一巻を読めばぐっと引き込まれるストーリーなので、是非お勧めです。

2.7seedsの魅力?~キャラが魅力的~

ストーリーを進めていく上で大事な要素の一つにキャラがありますが、このキャラ達が本当に魅力的です。

話が進んでいくうちに人数も多くなりますが、誰一人として被らない個性的なキャラの面々、よくありがちな誰が誰だかわからない、という描き訳出来ていない、という事は全くなく、名前もすぐ覚えられる程です。

それぞれの個性・特技を生かしながら生きていくこと、協力しながら先に進むこと、自分の価値を前向きにとらえること、過去を乗り切ること、様々な気持ちがぶつかり合いそれぞれのドラマを抱えながら前に進んでいき壁にぶつかっても前に進む、強くなっていく、そんな熱い人間ドラマも展開していきます。

3.7seedsの魅力?~ストーリー構成が凄い~

このお話は、巨大な天体がぶつかり荒廃した未来の世界に送り込まれた少年少女の物語なのですが、その世界が本当に凄いです。

天体が衝突した未来の世界の現状をあたかも実際にそうなるであろうと思わせるような細かい設定が秀逸で、大地の様子、生き物の変化、そういった事もしっかりと書き込まれています。

お話が進むにつれて、衝突から生き延びた人間たちが住んでいた「箱舟」なる建物が出てきますが、その中で出てくる機械の構造、ウイルスの設定、追い詰められていく人間たちの恐怖と精神の崩壊、とても勉強されて描かれています。

読んでて鳥肌が立つほどです。

また、このお話は過去から選別された春・夏・秋・冬のチームに別れたそれぞれ7人チーム+案内人1人の8人で構成されたチームでお話が進んでいくのですが、夏のAチーム(夏のみAとBの二つのチームがあります。

基本の人間の選別は優秀で生殖機能に問題がなく豊かな家庭に育った少年少女ですが、そういった優秀な人間は生きる力が弱いのでは、と考えた7SEEDSのプロジェクトを考えた政府は保険としてAとは全く反対な優秀でない落ちこぼれのBチームを結成し、送ります)の過去編がこれまた凄いです。

他のチームとは違って、未来の世界を生き抜くための知識と体術を幼い頃より教育されて育つのですが、能力の低い落ちこぼれは秘密裏に処理されていき、最終試験では友達を失うという残酷な局面もあります。

なかなか残酷な描写でも描かれているのですが、その残酷さも田村作品の魅力の一つだと思います。

4.最後に

どの巻をとっても中だるみのない勢いのあるストーリー展開に続きが毎回気になってしょうがない作品です。

現在31巻まで出ていますが、一気に読めるほど面白い作品です。

この独特な田村ワールドに是非足を踏み入れてみて下さい。