子供が生まれて、初めて迎える節句を「初節句」と言い、
女の子は3月3日の「桃の節句」が初節句となります。
桃の節句には、女の子の健やかな成長を願って、雛人形を飾ります。
雛人形は、その子にふりかかる災いを
身代わりとなって引き受けてくれるものなので、
代々受け継ぐものではありません。
女の子が生まれてから無事に成人すると、
雛人形の役目を終えたことになると言われています。
では、成人した後の雛人形はどうしたらよいのか?
処分方法について紹介します。
ひな祭りをもっと楽しむために押さえておきたい
基礎知識&ポイントはこちらにまとめています。
目次
雛人形はきちんと供養しよう
雛人形は、生まれてから成人するまでの災いを身代わりとなって
引き受けてくれるものなので、むやみに捨てることは好ましくありません。
買ってくれた方の思いや、飾っていたときの思い出など
たくさんつまっているお人形ですから、きちんと供養しましょう。
雛人形の供養をしてくれる寺院・団体は全国にあります。
受け付ける期間や、供養の代金などは各団体によって異なるため、
事前に問い合わせすることが必要です。
また、寺院や団体によっては、宅配便での受け付けもしてくれるので、
大きな雛人形をお持ちの方には便利です。
一般社団法人日本人形協会では、
人形感謝(供養)代行サービスを行っています。
サービスに申し込みして、人形を自分で梱包しておけば、
あとは郵便局が梱包された人形を取りに来てくれて、
毎年10月に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養してくれます。
受け付けは通年なので、10月まで待たずに済むところが便利です。
料金は、一箱5,000円です。
雛人形を寄付したい
思い入れのある雛人形を、
誰かのために役立てたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
雛人形を寄付する方法もあります。
雛人形の寄付を受け付ける団体があります。
例えば、セカンドライフでは、
寄付された雛人形を国内又は海外でリユース・リサイクルしています。
また、1件寄付することで、途上国の子供たちを救うワクチン1本が
寄付されるシステムになっているそうです。
引き取りにかかる料金は、
人形を送る箱の3辺合計が100cm以下の場合は、1,480円、
箱の3辺の合計が160cm以下の場合は、1,980円です。
雛人形を買い取ってほしい
雛人形の買い取りをしてくれる業者は少ないようです。
やはり、雛人形の役割が、子供の災いの身代わりとなるということから、
再販が難しいからではないかと思います。
しかし、オークションに出品している人は多いようですので、
処分にお金をかけたくない方は、試しに出品してみるといいかもしれません。