「青森ねぶた祭り」は、毎年8月2日から7日までの6日間、青森県で行われる夏祭りで、
仙台の七夕祭り、秋田の竿灯祭りと並んで東北三大祭りとされています。
目次
青森ねぶた祭りの由来・歴史
「ねぶた」とは、大型の張りぼて人形を乗せた山車(だし)のことで、
ねぶたの周りで踊る集団を「はねと」と言います。
青森ねぶた祭りの起源は、はっきりしていませんが、
奈良時代に中国から伝わった「七夕祭」と、津軽の精霊送りの風習が一体化し、
青森ねぶた祭りとなったという説が有力です。
「ねぶた」とは?
「ねぶた」という言葉は、
農作業の妨げをする眠気を追い出す風習「ねむりながし」の「眠り」が、
「ねぶた」に訛ったと言われています。
ねぶたは、ねぶた師という専門家が約3か月かけて作ります。
針金で骨組みを作り、和紙を貼って作ります。
制作工程は、5月半ばから、ねぶたを制作・収納するための
ねぶた小屋ラッセランドにて、見学することが出来ます。
ねぶたの大きさは、台車も含めると幅約9m、奥行7m、高さ5mになり、
重さは約4トンです。
「はねと」とは?
「はねと」の正装は、
・頭に花笠
・肩には鮮やかな赤やピンク等のたすき
・腰にはブリキでできた水やお酒を入れる器ガガシコ
・浴衣または木綿の着物
・着物の裾は膝までたくし上げて、その下にピンクか青のおこし
・足元は白足袋に草履
はねとに参加するには、正装した状態で、
ねぶた運行スタート前に待機しているねぶた団体に入れば、
事前登録はいらず自由に参加することが出来ます。
はねとの正装は、デパートなどで一式10,000円程度で売られており、
また4,000円程度でレンタルしてくれるお店もあります。
はねとの踊り方は、
お囃子のリズムに合わせて、片足ずつ2回跳ねます。
腰にひねりを加え、足が左を向いている時は上半身を右、
足が右を向いている時は下半身を左にして、
地面を強く蹴って高く飛び跳ねるとより美しい踊りになります。
はねとの掛け声は、
「ラッセラーラッセラー」と言ったら、
「ラッセラッセラッセラー」と返します。
「ラッセ」とは、「(酒やろうそくを)いっぱい出せ」が訛って
「イッペラッセ」となり、「ラッセ」が残ったと言われています。
青森ねぶた祭りツアー
青森ねぶた祭りは大変人気があるため、
ホテルや観覧場所を確保するのが非常に大変です。
個人で手配するよりも、大手旅行会社が企画している青森ねぶた祭りツアーを
利用するのが最も簡単で確実な方法です。
クラブツーリズムでは、
1日目に青森ねぶた祭りを桟敷席で見て、
2日目は秋田の竿灯祭りを桟敷席で見て、
3日目に仙台の七夕まつりを自由に見学するという
2泊3日で東北三大祭りを巡るツアーが人気です。