徳島県をメインに、今では日本全国に広まった「阿波踊り」。
阿波踊りの起源は、資料があまり残っていないことから
はっきりとしたものは分かりません。
有力な説は3つあります。
目次
(1) 築城記念説
天正15年(1587年)に、蜂須賀家政が現在の徳島公園に城を完成させ、
それを祝って城下の人々が乱舞したことが阿波踊りの始まりという説。
(2) 精霊踊り起源説
先祖の霊を慰めるために、民衆がお盆に踊っていた精霊踊りが
阿波踊りの始まりという説。
(3) 風流踊り起源説
阿波踊りの特色である「組踊り」は、能楽の「風流」の影響を受けており、
天正6年(1578年)に十河存保が勝端城で開催した
風流踊りが阿波踊りの始まりという説。
徳島県の阿波踊り
日本最大規模の阿波踊りは、400年の歴史を持つ徳島県の阿波踊りです。
毎年8月12日~15日が本番で、11日は前夜祭が開催されます。
踊り子は約10万人、開催中の人出は約130万人と言われ、
阿波踊り開催中は、徳島市全体が阿波踊り一色で大興奮になります。
阿波踊りは夜の部と昼の部があり、
夜の部は夕刻(午後6時)から始まり、午後10時半まで続きます。
メイン会場は、市の中心部の公園や通りに設けられた演舞場、おどり広場、
おどりロード、まちかど広場など、たくさんあります。
昼の部は、「選抜阿波踊り」が徳島市文化ホールなどで行われ、
「阿波おどり振興協会」と「徳島県阿波踊り協会」所属の有名連が、
毎日ステージに出演して、阿波踊りが披露されます。
また、前夜祭では、アスティとくしまにて
「阿波おどり振興協会」と「徳島県阿波踊り協会」に所属する有名連が、
合同で演武します。
昼の部と前夜祭での演武を見る場合は、チケットが必要です。
前売り券または当日券を購入してください。
阿波おどり会館
阿波踊り開催期間以外でも、1年を通して阿波踊りを楽しむことの出来るのが
「阿波おどり会館」です。
阿波おどりホールでは、昼間は専属連「阿波の風」による阿波踊りが、
夜は有名連による阿波踊りが、毎日上演されています。
また、阿波踊りの歴史が学べる「阿波おどりミュージアム」や、
徳島県のお土産が買える「あるでよ徳島」もあり、
徳島県の代表的観光スポットになっています。
阿波踊りの掛け声「ヤットサー」の意味
阿波踊りの掛け声は、
踊りの始まりや途中で「ヤットサー」と言ったら、
「あ、ヤット、ヤット」と返します。
ヤットは阿波弁で「久しい間」を意味します。
掛け声「ヤットサー」は、気合いを入れたり威勢を上げるために使います。