土用の丑の日といえばうなぎですね。
皆さんは土用の丑の日の意味をご存知でしょうか。
「土用」とは、四立と言われる、
立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を意味します。
「丑の日」とは、十二支を用いて日にちを数えるときに使われます。
つまり「土用の丑の日」とは、
土用の約18日間のうちの、12日周期で数えて丑の日となる日のことです。
目次
土用の丑の日になぜうなぎを食べるのか?
土用の丑の日と言えば、うなぎを食べる習慣があります。
うなぎは、奈良時代から滋養強壮によいと言われていて、
万葉集にも「夏バテで痩せてしまったらうなぎを食べなさい」と
歌われているそうです。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まったのは、
江戸時代の蘭学者「平賀源内」が、知り合いの鰻屋さんのために
「丑の日にはうなぎを食べよう」という広告を店先に貼ったことで、
鰻屋さんが大繁盛したことから、という話は有名です。
平賀源内が、万葉集の歌を参考にしたという説もあります。
2014、2015、2016年の土用の丑の日は?
2014年(平成26年)
土用丑の日(冬):1月18日 1月30日
土用丑の日(春):4月24日
土用丑の日(夏):7月29日
土用丑の日(秋):10月21日 11月2日
2015年(平成27年)
土用丑の日(冬):1月13日 1月25日
土用丑の日(春):4月19日
土用丑の日(夏):7月24日 8月5日
土用丑の日(秋):10月28日
2016年(平成28年)
土用丑の日(冬):1月20日 2月1日
土用丑の日(春):4月25日
土用丑の日(夏):7月30日
土用丑の日(秋):10月22日 11月3日
1年に6回も土用の丑の日がありますが、
うなぎを食べるのは、夏の土用の丑の日が一般的です。
うなぎの高騰
近年、老舗の鰻屋さんで、うなぎの高騰に伴って、
うな重の値上げが相次いでいます。
うなぎが高騰している理由は、
うなぎの稚魚である「シラスウナギ」が取れなくなったことです。
10年前はたくさん取れていた稚魚が、今ではほとんど取れないらしく、
一時は、稚魚の値段は10年前の10倍以上になっていました。
しかし、2014年のシラスウナギの漁獲高は
回復傾向を示したとのニュースが出ています。
今年の夏は、うなぎを手ごろな値段で食べることがかもしれません。
うなぎの名店
全国各地のうなぎの名店を紹介します。
川千家(東京都葛飾区)
安永時代に創業された老舗中の老舗の川魚料理専門店です。
柴又帝釈天の門前にあり、うな重、鯉こくなどが味わえます。
本家柴藤(大阪府大阪市)
八代将軍吉宗が愛したうなぎの老舗店です。
ご飯とご飯の間にうなぎを挟んで蒸す「間蒸し」を考案し、
上方うなぎの代表と呼ばれています。
桜家(静岡県三島市)
安政3年に創業された老舗店で、静岡で最も有名な鰻店です。
守り続けた家伝の味で、開店前から大行列です。
あつた蓬莱軒(愛知県名古屋市)
1人前に1匹半のうなぎを贅沢に使った「ひつまぶし」で有名なお店です。
この「ひつまぶし」は、あつた蓬莱軒の登録商標です。