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銀の匙を知ることになったきっかけ

この作品は、あの「鋼の錬金術師」の作者である荒川弘氏が「鋼の錬金術師」連載中「百姓貴族」という本を出版していて、自分の生い立ちや、「鋼の錬金術師」のベースとなる「命」をなぜ大切にしているかということを、実家が酪農家で多くの命のうえに自分達が生きていることを執筆しています。

その「百姓貴族」の出版と同時に「銀の匙」がスタートしているのですが、もともと私自身が荒川弘氏の大ファンということと、酪農についての話だということがきっかけで、興味本位で購入したことが、この作品を知るきっかけです。

後から知った、銀の匙の苦労話に感動

「鋼の錬金術師」は、「月刊コミックガンガン」にて連載をしていましたが、小学館で今の荒川弘氏の大ファンであった現在の担当者が「是非少年サンデーで連載をして欲しい」と依頼があり、荒川氏の実家の話などを「百姓貴族」やインタビューなどで知っていて、「酪農作品はどうでしょう?」ということで、荒川弘氏は了承したということです。

「コミックガンガン」から「週刊少年サンデー」への移籍ということになり、週刊作品ということになりますので、ペンネームは男性名でありながら、本当は女性でしかも「鋼の錬金術師」連載中に第一子の出産をしながらも連載を続けました。

しかし、家族の介護や、第二子・第三子の出産が重なった為、不定期連載になってしまい、長期休載もしています。

しかし、荒川ファンが新規ファンではなく、「鋼の錬金術師」からのファンで内容も、酪農というテーマでありながらも、「命の大切さ」や個性的なキャラクターによって、支えられたということで、今も連載が続いています。

何でも愛着を持って動物に名前を付ける「八軒勇吾」

札幌の有名私立中学校にいた勇吾だが、高校受験で失敗し、恩師の白石の勧めで大蝦夷農業高校に入学します。

周りは、酪農家や畜産家の家庭の同級生ばかりで中には獣医を目指す為に入学した同級生もいます。

勇吾は、親への反発から大蝦夷農業学校(エゾノー)に入学するのですが、一般家庭の勇吾にとっては、カルチャ―ショックで、特に豚の赤ちゃんの生存競争を知り、一番小さな子豚に「豚丼」と名前を付けて可愛がりますが、結局自分の胃袋の中に入ってしまうことになります。

他にもいろんな動物に名前を付けて、愛着を持って世話をするのですが、結局は食肉用である生き物や、卵の産みが悪い鶏は食肉用になってしまうという現実を目のあたりにしてしまいます。

実習で心惹かれる動物に名前を付ける勇吾ですが、間違いでもないけれど、結局は自分達の胃袋に入ってしまうという現実を知ります。

そして、自分達は、いろんな生き物の命のうえで行かされることを、友達の家でのアルバイトで、鹿の解体を経験したりすることで、実感していきます。

銀の匙アニメと実写化はされていますが、反応が悪かった

連載中(休止や不定期錬成ではありますが)にアニメは深夜枠で放送されて、実写化で映画になっています。

しかし、漫画自体は好評なのに、アニメについては放送枠が深夜であることがネックであり、映画での実写化も一部設定や登場人物が変更されているという点で、あまりいい評価は得ていません。

しかし、まだ連載中の漫画ですので、失敗に終わったとしても、最終回までたどり着いて、もう一度再構成した上で、深夜枠ではなく、「鋼の錬金術師」が放送されていた土曜日の午後5時台での放送であれば、多くの人に知ってもらえるいい作品であると、考えます。

銀の匙の感想としまして

「鋼の錬金術師」はダークファンタジーでありながらも、「命の大切さ」「本当の正義」がテーマでした。

しかし、「銀の匙」については、酪農漫画でゆるゆるとしながらも、荒川氏が一番大切にしていること「自分達は、いろんなものによって生かされていることを忘れてはいけない」ということを、伝えたいのだと思います。

「ハガレン」に出ていたキャラが作中に登場していたりして、面白い部分もありますが、荒川氏作品をよく知る人であれば、荒川氏の作品に込められたメッセージは十分理解していて、休載や不定期連載になったとしても、何らかの不満は起こさずに見守ってくれるんだと感じました。

勇吾の成長していく姿は、一年生から三年生になった現在を見ると、「成長した」と思える作品です。