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モンスターの中に生贄として捧げられた少女・サリフィ

サリフィはある村で、魔族への生贄として育てられた少女です。

それはサリフィも知っていることです。

なので、サリフィは獣の王を決して恐れはしませんでした。

「獣の王より怖いものは、人間の瞳だ」とサリフィは言うのです。

サリフィはそれまで自分を育ててくれた両親だと思っていた人に言われたことが、向けられた瞳が何より恐ろしかったのです。

サリフィは獣の王様に「あなたは優しくて悲しそうな顔をしている」と気遣うのでした。

獣の王様の秘密

サリフィはいよいよ自分が獣の王様に食べられてしまうという夜、王様の秘密を知ってしまうのです。

実は獣の王様は完全なるモンスターではないのです。

ある一日、夜の数時間だけ人間に戻る瞬間があるのです。

天啓の夜は王様が一番嫌いな日です。

弱くて非力な自分が嫌で嫌でたまらなくなるのです。

生贄に捧げられた女性をワザワザ逃がし、自分を傷つけることで、人間を食べた証としているのです。

王様の優しさに触れたサリフィは「王様になら食べられてもいいよ」と言いました。

それは本心からでしょう。

王様は痛みに顔を歪めながら、サリフィと夜を共にするのでした。

天啓の夜より絆が増すサリフィと獣の王様

サリフィがすっかり気に入った獣の王様は、「サリフィを妃にする」と頑なに言い始めました。

しかし、サリフィは人間です。

モンスターの世界では瘴気に侵されて生きていけません。

王様はモンスターの血が強いので大丈夫なようですね。

ただ魔界を出てしまうと獣の時の力は失ってしまうようです。

それでも空中浮遊ができるのはすごいと思いますけどね。

王様はこれから魔族と暮らしていくサリフィの為に清めの指輪をプレゼントするのです。

奇しくもはめてくれたのは左手の薬指です。

獣の王様はもちろん人間界のジンクスなど知りません。

深い意味はないのかもしれませんが、実は知っていたりするかもしれませんね。

一方サリフィは獣の王様に名前をつけてあげます。

『レオンハート』という、二人だけの時に呼び合える秘密の名前です。

可愛い側近『キュク』『ロプ』

側近と言いながらも、ついサリフィのことが気になってしまいます。

見張り役として一緒にいるはずが、いつの間にかサリフィと仲良しになってしまったんですね。

サリフィには毒気を抜くような不思議な感じがあるかもしれません。

いつも発言が前向きなのはそれだけで魅力ですね。

悪いことがあっても、いいことに変えちゃえるのってある意味才能だと思います。

しかも皆が持ちたくてなかなか持てない才能です。

人間って、プラスな時はプラス、マイナスな時はマイナスに捉えてしまうもんだと思うんですよ。

それを逆境の中にあってもポジティブに持っていけるのはやっぱり凄いことだと思います。

サリフィとレオンハートの物語はまだ始まったばかりです。

恋なのかどうかもわからず、ただ無心に人を想い合えるその精神は、きっと現代人が忘れてる『心』というものなんだろうなって想います。