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暑さは伝統行事で吹き飛ばす???
磐梯山が山開きを迎えると磐梯まつりの季節ももうすぐ。
観光客でにぎわう新緑の美しい初夏の磐梯山のふもとに吹く風はとても清々しく、
思いっきり深呼吸して吸い込む澄んだ空気はとってもおいしいのです。
澄み切った青空の下で開催される磐梯まつりは、
そのテーマの趣旨からあまり派手さはありませんが、
「ふたつの心」によって受け継がれてきた伝統行事です。
そんな磐梯まつりとは・・・
磐梯まつりとは
磐梯まつりとは、明治21年7月15日に起こった
磐梯山の噴火で犠牲となった殉難者の方々の供養と追悼を目的として
昭和23年に始まったお祭りです。
磐梯まつりには昔の人たちが大切にしていた二つの心があります。
ひとつは「魂をなぐさめる心」、もうひとつは「誕生に感謝する心」、です。
この二つの心を大切にしてきたからこそ、
磐梯まつりは現在まで受け継がれているといわれます。
磐梯まつりは、毎年7月末の土・日にかけて開催されます。
イベント内容はその年によって多少変わるものの、
必ず行われるのは「磐梯山噴火殉難者供養祭」「火文字」
「音楽パレード」「太鼓の競演」「山車巡行」「火の祭典」です。
磐梯山との共生のシンボルでもある、
御神火にかかわる「火の祭典」がメインイベントであり、
「火に託す、ふたつの心の感謝と祈りがテーマの伝統行事です。
磐梯山噴火殉難者供養祭
磐梯山は標高1816mで3つの峰からなる成層火山です。
1888年7月21日の磐梯山噴火によって、477人もの犠牲者が出ました。
磐梯山の噴火で出来た猪苗代湖は、
快晴の日には空中から湖底に沈んだ集落が見えるといわれます。
桧原湖や五色沼を主とした裏磐梯の景観は確かに美しいですが、
どれほどの犠牲のもとに作られたものなのかを思う時、
その景観が美しければ美しいほど、胸はせつなく締め付けられます。
磐梯山噴火殉難者供養祭は、磐梯まつりの一環として行われます。
祭りといえば、にぎやかなイベントというイメージですが、
磐梯まつりの場合は、おごそかなお祭りといった表現が適切でしょうか。
もともと、磐梯山噴火の殉難者への追悼と供養を目的としたお祭りです。
派手さはありませんが、盛夏の青空の下でのおごそかな磐梯まつりも
自分が日本人であることを再認識出来る場なのかもしれません。
磐梯まつりは、会津磐梯山総おどりでフィナーレを迎えます。
総おどりは誰でも参加は自由。
踊りの輪に入れば何かいいことあるかも。
この夏、カップルやご家族連れで磐梯まつりに出かけてみませんか?