スティックの種類
パーカッションに必要な鍵盤楽器として、シロフォンやヴィブラフォンについての説明を進めてきたのですが、それらには太鼓系の楽器同様にスティックが存在するのです。
鍵盤系のスティックに特徴的なものとして、太鼓系の楽器ではスティックの先端が少し丸みを帯びていたりとがっているものがポピュラーかと思うのですが、鍵盤系にはほとんど全てが丸型のものなのです。
シロフォンには鉄琴を叩く為に、先端に固めの素材が取り付けられており、ヴィブラフォンには柔らかい音を出すために布系のものが巻かれている事が多いのです。
このように鍵盤系にも様々なスティックがあるので、それらをしっかりと理解しておく必要があるかと思います。
実際に私が鍵盤系のスティックを選んだときには、まずは先端がどんな素材で作られているかという所を注目して購入しました。
シロフォンを使う時でも、ヴィブラフォン用のスティックを使用して演奏した事もありましたし、ヴィブラフォンを演奏する時には自分でヴィブラフォン用のスティックを手製した事もあったのです。
それくらいスティック1つでその楽器の音色が大きく変化していくという事を忘れてはいけないのです。
鍵盤系のスティックの種類にも、スネアドラムやベードラのスティックと同じくらい豊富に分かれているので、実際に楽器屋さんで試奏してみるのが一番ベストかと思います。
自分がこれから演奏しようとしている楽曲に最も合うスティックを選ぶことで、きっとその楽曲の仕上がりにも大きく変化する事でしょう。
鍵盤の上達法
パーカッションについてのお話を進めていますが、その中でも鍵盤系の楽器には太鼓系と違った重要な役割があるという事を説明してきました。
実際に私が鍵盤系の練習をしていた時でもそうなのですが、鍵盤系の基本練習はやはり太鼓系のリズム感であったりルーディメンツが重要になって来るので、太鼓系と鍵盤系には基礎が共通しているという事を覚えておいて欲しいのです。
その基本を覚えれば更に上達していきたい方は多くいらっしゃると思うので、鍵盤系の基礎を覚えて更に上達を図りたい方へのお話をしていきたいと思います。
私が鍵盤系の上達法として重要だと思うことは、まず楽曲中の雰囲気を感じて叩き分ける技が大切なのです。
楽曲中のシロフォンやヴィブラフォンには、それぞれメインメロディーを奏でる機会が多いと言ったのですが、そのメインメロディーをただ楽譜通り演奏するのではなく、楽曲の雰囲気に応じた叩き方をする事が大切なのです。
例えば、楽曲自体が明るいところでのメインメロディーであれば、mf~ffの間で強く元気に演奏すれば良いですし、逆に暗いところやしみじみとした雰囲気の箇所では、mp~pの間の音量で演奏する事がコツなのです。
鍵盤系に表現力を持って演奏する事によって、きっとその楽曲の雰囲気に合った叩き方というものが見つかるものなのです。
鍵盤の上達法とは、まずは曲の雰囲気を読み取る事、そしてその雰囲気に合った自分なりの叩き方を見つけていく事が上達への第一歩につながるのです。