私の好きな漫画は恋愛カタログです。
読んだきっかけは単純に姉が読んでいたからです。
けどこれが面白い！明らかな漫画の世界の話、というよりもリアルなストーリーで誰もが共感できる、そんな話になっています。
飽きずに読めるポイントに登場人物があります。
完全に主人公中心のストーリーではなく、周りの人達のストーリーもまじってくるのがとても面白いです。
そして人物関係の濃さ！これはどんだけだよ！とつっこみたくなるほど面白い関係性になっています。
まず主人公と彼氏。
そして主人公の親友と彼氏の親友がカップル。
そして主人公の妹と彼氏の弟がカップルという、設定だけ見ると漫画の世界だなと思いますが、この濃い設定がまた面白い魅力の１つ！家族とのあり方であったり、1人の人に対して周りが絡んできたりなど、見ていて飽きないです。
この関係性が、最初はありえない！と思ったけれど、このおかげで良いことも悪いこともありどっちの面も描かれていてよりリアルに感じました。
主人公だけではなく、友人の話であったり、妹の話であったりと、メインキャラが変わってくるのでより飽きずにまた様々な視点で読むことができました。
だいたい今の漫画は最後らへんに番外編という感じで掲載されているけれど、これは本来のストーリーにそれぞれの心境であったり、話が盛り込まれているのでとても面白いです。
主人公1人に自分を置き換えるのではなく、友人であったり、妹であったりと、様々な登場人物に自分を重ね合わせて見ることができるのがこの漫画の魅力の１つではないでしょうか。
そしてそれがこの恋愛カタログの物語の濃さに繋がっている気がします。
そして次に面白いポイントがストーリーです。
明らかな少女漫画できゅんきゅんするようなストーリーというよりかは、自分と主人公を重ね合わせてしまうような、よりリアルな生活が描かれているのです。
高校生からスタートし、出会いそして付き合い始めの純粋なピュアな話、こんなこともあったねと、自分の若い頃を思い出すような、そんな話からスタートします。
ただ主人公だけ描かれているとストーリーが単調になってしまいがちですが、この漫画の面白いポイントの登場人物の濃さ。
友人のストーリー、家族とのストーリーと様々な展開があるからこそ、より主人公が際立ち、成長していく様が見られます。
読んでいて時の流れををすごく感じました。
そして大人へと近づき大学生活。
恋愛だけではなく進路に悩む姿、それぞれの思いや苦悩が描かれていたりと、好き好きだけではやっていけない大人の恋愛がそこにはありました。
これも多くの人が経験していることではないでしょうか。
また同じ大学に主人公カップルと親友カップルが合格するというミラクルもありますが、それもただスムーズに合格するのではなく、主人公のみが補欠合格というよりリアルな設定に。
とんとん拍子でうまくいかないところがより現実的で面白かったです。
大学生活では、親に相談できない悩みであったり、男女の悩みであったり、それらが忠実に描かれていてとても共感しました。
頭ではこう思っていても、実際になったらこうなってしまうんだろうなという展開もきにんと描かれていてより自分と重ねて考えることが多くありました。
楽しい大学生活だけではなく、進路の悩み。
カップルで就活の時期になるときっとこうなってしまうんだろうなと思うほど、共感できる部分が多かったです。
そして少女漫画だからといって、女の子目線の話になっているのではなく、ちゃんと男の子目線の考えであったりと、様々な視点から描かれているので漫画から教わることもあるのだと自分自身とても勉強になりました。
自分が高校生くらいで読んでいたら、これからこんな風になるんだなとイメージが湧くし、逆に同時期に読んでいたら、あぁ～こんなこともあったなと共感できることが沢山あると思います。
そして社会人で読んでいたら、きっと今までの自分を思い出して懐かしくなるのではないでしょうか。
また主人公がおっとりしているのに対して、親友ははっちゃけていたり、妹は性格が真逆男まさりであったりと、みんなそれぞれタイプが違うのでより様々な人物に自分を照らし合わせることができて面白かったです。
よく兄弟、姉妹は性格が逆になったりします。
私自身もそうなのですが、そのリアルな関係性がそれぞれの視点で描かれているのがこの漫画の面白いポイントです。
それぞれの話が入ってくるからこそ、よりその人物に愛着がわき、応援したくなるのです。
たいていの漫画は友人はあくまで主人公の脇役というのが多いです。
そうなるとやはりストーリーの面白さも単調になってしまいます。
けれどこの恋愛カタログはそれぞれが主人公のように話が描かれているのでより濃いストーリーになります。
だから余計リアルに感じるのでしょう。
社会人になってからの心境の変化もとても面白く、自分と照らし合わせても、これは自分だったらどうするかな、とか何て言うかな、と考えてしまうほど現実的な話になっています。
私自身がこの恋愛カタログから学んだことが多いです。
こういう時どうするかな、そう悩んだ時、そこに書いてあったセリフがあります。
選んだ道で後悔しないかと悩んでる主人公に対して妹が、悩むより、選んだ道で後悔しないよう頑張ること、このセリフには私もとても共感しました。
また主人公の行動に勇気づけられたことも沢山ありました。
高校生でも、就活生や社会人、誰が読んでもリアルに入り込める、そして懐かしくもあり、共感もでき学ぶことのできるとても面白い漫画だと思います。
