私がゲゲゲの鬼太郎と出会ったのは5歳の頃です。
保育園から帰ってくると、いつもアニメを見ていた私は、夕方の楽しみになっていました。
北斗の拳や、シティハンターよりも、妖怪が出てくるアニメは、分かりやすいものでした。
中でも大好きだったのはネズミ男で、失敗するのがお決まりでした。
目次
【注目するストーリー展開】
ゲゲゲの鬼太郎は、大人になってから見ると、そんな単純なものではないことに気付きました。
人間の死んでからのこと、人間には見えない妖怪の存在、世界の妖精との関わりなど、学校では教えてくれない、大切なことが詰まっているのです。
悪いことをすると、妖怪が見ていて、その悪い心に住み着き、悪さを起こすとか、その土地にまつわる妖怪は、歴史に関係しているなど、ストーリーはしっかり研究されて書かれていることが分かります。
【好きなキャラクターは目玉おやじ】
大人になってから、好きだなあと思うようになったのが、目玉おやじです。
目玉おやじは、敵を倒すことができません。
妖力は、感じることだけで、攻撃はできないのです。
でも、今までの知識を利用することができます。
敵の名前・性質・急所・弱点などは、目玉おやじほど知っている妖怪はいません。
そして、その知識を武器にして、実際に戦うのは鬼太郎です。
親子のチームワークは、とても愛を感じます。
そして、ご先祖さまへの感謝を忘れないように鬼太郎へ話すシーンは、人間世界でも同じだと感じます。
今の子供達が忘れそうになっていることを、改めて大切だと教えてくれるアニメです。
【心に残ったシーン】
鬼太郎が、「いつも歩いて移動するのは大変だから、自転車が欲しいなあ」と言うと、目玉おやじが、いつも頑張っている鬼太郎に、自転車を買ってあげようと決心します。
でも、親指ほどしかない目玉おやじは、仕事ができず、途方にくれます。
それでもめげず、銭湯のお風呂掃除の仕事を始め、何時間もかかって隅々まできれいにするのです。
何日も通い、働き、その間、鬼太郎には絶対に自転車の話はせず、喜んだ顔を見るために頑張ります。
目玉おやじは、働いたお金で自転車を買うことができました。
鬼太郎は喜び、目玉おやじは、その顔を見て泣いて喜びました。
鬼太郎は、自転車の練習を始めます。
鬼太郎は、何時間練習しても、自転車に乗れず、人間の子供に乗り方を教わります。
夜になっても乗れず、人間の子供と翌日、もう一度練習することを約束するのです。
目玉おやじの子供への愛と、鬼太郎が人間の子供と普通に接する点が、とても感動しました。
【おすすめしたいポイント】
ゲゲゲの鬼太郎は、全国に住む妖怪の情報が詰まっています。
都道府県と妖怪の伝説が組み込まれているので、子供から大人まで楽しめます。
勉強や仕事で疲れている方、世の中の理不尽さを感じる方に、ぜひ、見てもらいたいです。
見た後に、自分の力・個性を信じることができ、妖怪の真っ直ぐな心に、自分の心も温まるストーリーです。