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姉の結婚の漫画を知ったきっかけ

この漫画については、偶然見つけた本で、作者の西炯子作品といえば他にも名作はあります。

しかし3巻で終了しているものが多い中で、出会った当時7巻まで出版されていたのですが、他の本を買うつもりが、地道に1巻から最終巻となる8巻まで購入しました。

内容については、知らないままで購入して、実際に読んでみてびっくりすれば、ホッとしたり、泣けたりと波乱万丈な作品と感じました。

姉の結婚の見どころ

もうネタバレになってしまいますが、主人公の岩谷ヨリと同級生でようやく結婚までたどり着けそうだった真木誠間に横恋慕が入ってしまい、1年間離れ離れになります。

しかし、友人やいろんな知り合いの協力で、お見合いという名目で、離れ離れになってから再開を果たして、「結婚」について、誠が語り始めていくシーンは、とても結婚感をしっかりとした理論で語っています。

人間はどうしても傷つけあってしまう、だけれども2人でその傷つけてしまった事を折り合いをつけて死ぬ時にこの人と一緒にいてよかったということが結婚なのではと誠は語っています。

それが正解とはいえないかもしれません。

しかし、この2人の今までの恋愛や結婚からすれば、この考え方にたどり着くのではと思いますし、今まで恋愛に臆病だったヨリを救った誠の結婚に対する考え方で、これを一番最後に持ってきた演出は評価高くつけたいです。

西炯子作品にみられる女性キャラの典型の岩谷ヨリ

岩谷ヨリは、第1話では39歳で、作品中で40歳になります。

いわゆるアラフォーと言われる世代で、世間では「おばさん」扱いにされてしまいます。

他作品も後日読んだのですが、最年少は今の所中学生で、西炯子作品全体を見渡すと、アラフォーの女性ばかりです。

故郷を離れて、仕事もしっかりできて、出世はしたけれども、恋愛は失敗だらけで、せっかくキーマンとなる男性と出会えても、なかなか真剣な恋愛に発展しなかったり、怖くなって、逃げてしまうというパターンが多いです。

岩谷ヨリも、実家が嫌で東京に出るものの、恋愛は失敗ばかりで疲れ果てて、中崎(長崎県と思われます)に戻ってきますが、誠と再開して、愛人契約を結んだり、有名作家に求婚されたり、見合い相手から別れを切り出されて、恋愛や結婚から絶望感を感じ、おひとり様人生を選ぼうとします。

そこから、どうヨリが変わっていくかが面白い所でした。

もう1人の主人公「真木理恵」

岩谷ヨリと容姿が全くそっくりな女性です。

誠は、ヨリから中学生時代に「しっかりしなさい」と喝をいれられ、いじめられていた自分を変えようとし、結果としてイケメンになりました。

しかし、ヨリは、中崎から離れ行方知れずになり、会えなくなった辛さをなんとかしようとしていた時に、お見合いで出会ったのが、「理恵」でした。

しかし、誠と出会う前から、母校の恩師と不倫関係に入り、誠との結婚は、彼女のステータスでしかありませんでした。

誠も自分は利用されていると知っていました。

しかし、恩師との子供を妊娠し、誠からも離婚話が出て、しかも恩師から捨てられてしまいます。

最終的に彼女が出した結論は、離婚することとシングルマザーで生きていくこと、大病院の院長の娘という肩書きを捨てるという生き方をすることでした。

ヨリに注目が行きがちですが、理恵の新しい生き方も注目する所です。

アニメやドラマ化はあり得るか?

西炯子作品で一つだけ映画化になった作品はありますが、不発で上映期間二週間ほどで終わっています。

西炯子作品に言えることは、性描写の映像化が難しいということや、特殊な倫理観があるので、アニメでもドラマ化でも実現は厳しいものと考えます。

クセのある作家さんなので、アニメ化や実写化はせずに、漫画で楽しむのが一番いい作品とも言えます。