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スラムダンクの漫画を知ったきっかけ

週刊少年ジャンプを毎週読んでいて、連載が始まった際に読み始めたのがきっかけです。

今までバスケットの漫画は、幼いころテレビアニメで観ていた「ダッシュ勝平」くらいしか知らなかったので、バスケットボールを題材にした漫画はインパクトがありました。

スラムダンクのネタバレ

万年フラれ男の桜木花道は、中学を卒業する時に告白した女子に「バスケット部の小田君が好きなので」という理由でフラれてから、バスケットという言葉を聞くと腹が立ってしょうがない日々を送っていました。

ところが高校に入学した際、花道好みの可愛い女子、赤木晴子に「バスケットはお好きですか?」と声をかけられ、晴子に好かれようと「バスケは大好き」と嘘をついてしまいます。

経験もないのに晴子にいい所を見せたいという下心だけでバスケ部に入部するものの、厳しい練習に嫌気がさしたり、晴子の片思いの相手である流川という部員と衝突したり、トラブルだらけの毎日でした。

しかし、元々運動神経が発達していて体力がある花道は、どんどんバスケットの技術を習得していき、あっという間に先輩たちを追い越して試合に出るようになります。

素人ながらも懸命にバスケットをする花道。

なんとバスケを始めて4か月後には、全国大会の舞台にたっていようとは、誰が想像したでしょうか。

圧倒的強さを誇るインターハイ優勝常連校の山王工業に、二回戦で挑むことになります。

優勝は逃すものの、二回戦で王者山王を花道が徹底的に練習した「基本のシュート」が、打ち破ったのでした。

スラムダンクのおすすめポイント

コミックスが31巻も出ているのに、作中の話は4か月しか進んでいないというSLUM DUNKですが、少年誌のスポーツ漫画は、試合の描写のウェイトが重く、必殺技のカッコ良さなどで人気が出ることが多いものです。

しかし、4か月を31巻で描かれた理由として、この作品ではバスケットボールを題材にしていても試合ばかりに終始するのではなく、練習の辛さ、チームメイトとの人間関係、友達付き合い、恋愛、勉強についてなど、高校生の日常が大変細かく描写されています。

そのせいか、一人一人の登場人物が大変魅力的であり、また、人物の書き分けが見事で、漫画にありがちな「髪形以外は同じ顔」という傾向はこの作品には無縁です。

ライバルチームのあまり目立たない選手まで、細やかに描写されています。

スラムダンクの自分の心が動いたところ

スポーツの試合の漫画というと、音や歓声、掛け声など「セリフ」を意識しがちですが、SLUM DUNKでは、この試合に勝てば全国大会に行けるという重要な試合(対陵南戦)や、最終巻で描かれている対山王戦などでは、「音やセリフがない描写」で試合が描かれています。

それが何ページにもわたって続くのですが、不思議なことに音がないのに試合の見事な躍動感、切迫した空気、張り詰めた緊張が見事に表現されています。

これも著者井上雄彦先生の、見事な画力の賜物でしょう。

山王戦の後半のセリフや音がない描写が続く中、唯一あったセリフ、花道の「左手は添えるだけ」は、基本に忠実に、シュート練習を短期間で2万本も行った花道の努力の結晶が、勝利に結びついたことを印象付けるすばらしいシーンだと思いました。

何度読んでも涙なしには読めません。