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湯神くんには友達がいないを知ったきっかけ
私がこの漫画を読むことになったきっかけはライン漫画でした。
期間限定で三巻無料、ということで読んでたら、すっかりツボにはまってしまいました。
まず、漫画のタイトルからして、目を引くものがあります。
友達がいない主人公のコメディということが新鮮でさくさく読めました。
湯神くんには友達がいないの簡単な内容
主人公の湯神くんは、それはもうアクの強い男の子です。
野球部のエースで勉強もできるうえ容姿も悪くないのですが、偏屈でどこかずれていてちひろちゃんいわく面倒くさい性格です。
一人でいることが苦ではなくむしろ楽しんでいます。
そんな湯神くんの隣の席の綿貫ちひろちゃんは、この漫画のもう一人の主人公なのですが、湯神くんによる被害と恩恵を一番受ける子でもあります。
ちひろちゃんは転校生で、この学校で仲の良い子を作ろう!と意気込むのですが、かなり空回りしてしまいます。
多分、最初湯神くんに関わりすぎたおかげでクラスの人に避けられていたのが原因ですが。
独特な湯神くんとわりとまともなちひろちゃんの掛け合いが絶妙に面白い、そんな漫画です。
湯神くんには友達がいないの見どころ
この漫画の見どころは、湯神くんは友達を作らない、というスタンスにも関わらず、徐々にちひろちゃんと友達っぽくなっていくところです。
ちひろちゃんは、とにかく湯神くんの周りで起こるトラブルに巻き込まれまくって、わりとうんざりしています。
一方湯神くんは、他人にはあまり興味がないのですが、ちひろちゃんには声をかけたり(もちろん必ず何か理由がありますが)、ちひろちゃんのお見舞いに行ったり(体調の心配というよりも、自分の都合でなのですが)します。
なんとなく、心を開いているのかな?という印象です。
二人の微妙な距離感と、なんだかんだ仲の良い感じが見ていて楽しいです。
湯神くんは基本的に話しにくく扱いにくいのですが、ちひろちゃんの湯神くんの扱いのうまさは見ていてさすが、と思わされます。
湯神くんには友達がいないの好きなキャラ
この漫画で私が好きなキャラは、湯神くんの野球部の後輩である門田くんです。
野球部でも扱いにくい存在である湯神くんとバッテリーを組んでいます。
湯神くんがピッチャー、門田くんがキャッチャーです。
湯神くんの方が年上なはずなのですが、先輩には湯神くんの教育係に任命されています。
湯神くんの被害に一番あってるのはおそらくこの子でしょう。
その様子が、かわいそうですがなんとなくかわいらしくもあります。
湯神くんと先輩の関係を取り持ったり、湯神くんに押しつけられたことを嫌々ながらやったり、優しい子なのですが、ちょっと不憫です。
湯神くんには友達がいないの心が動いたところ
クスッとした笑い満載の漫画ですが、なかなか鋭い言葉が書かれています。
湯神くんの言葉は一見屁理屈に見えますが、人間は結局みんな自己中心的だ、ということに気付かされてしまいます。
また、湯神くんはたしかに面倒な性格ですが、自分だけのことを考えているように見えて他人への思いやりも見え隠れしています。
ラブレターが届いたときはちひろちゃんのアドバイスを聞いて、返事に悩みに悩んでいたり、夏祭りに一人で来ているちひろちゃんを見て友達と引き合わせてあげたり、その他にも色々ありますが、私は湯神くんって結構いい子じゃん!と思いました。
知名度はまだ低いかもしれませんが、何話か読んでツボにはまった人にはすごくおすすめの作品です。
湯神くんの考え方や行動を見ていると、もっと図太くなって自分のしたいようにしてみてもいいんじゃないか、と前向きに思えました。