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スプラッシュの素手叩き
バンド形式でのパーカッションについての説明を進めていますが、その中でもセッションにおけるパーカッションにはコンガテクニックがあるという事を言いました。
実際に私がセッションでのパーカッションをしていた時でもそうだったのですが、このコンガテクニックはどんな状態でもかなりの頻度で使えます。
このように1つのパターンを正確に習得できていれば、これの応用編という形で自分のテクニック数を増やしていけるものなのです。
そして、今から説明する事はコンガテクニックとは違った少し面白いテクニックについてのお話です。
このテクニックは初心者の方でも簡単に習得できる技なので、是非活用して欲しいかと思います。
セッション形式でのパーカッションには、吹奏楽と違って比較的小さいインチのシンバルが使われることが多いのです。
そのシンバルの事をスプラッシュシンバルと言うのですが、これの奏法を2通り覚えておいて欲しいのです。
1つ目は通常のスネアを叩くようなスティックで鳴らす奏法、もう1つは自分の平手で素手叩きする奏法の2通りがスプラッシュシンバルには出来るのです。
前者では通常のシンバルを叩いたような響き渡る音なのですが、後者では鈍く乾いた音を出すことが可能なのです。
シンバル1つでもパーカッションにはこのように、2通りの奏法があるという事を忘れてはいけないのです。
スプラッシュシンバルには素手叩きが可能です。通常のドラムよりも更に繊細なシンバル音を出したいときには、是非この奏法を使ってみてください。
ウィンドチャイム
バンド形式でのパーカッションのお話を進めていますが、ここで必要な楽器とは最低限4点セットを準備しておく必要があると言いました。
実際に先ほど説明した4点があればたいていのセッションには対応できるのですが、更に音にこだわりを持っていきたいという方であれば次に説明する楽器を是非購入して欲しいかと思います。
パーカッション奏者の中でもこの楽器を持っている人は少ないかと思うのですが、だからこそ少し魅力的な楽器でもあるのです。
曲の雰囲気転換には欠かせない存在であり、曲を盛り上げる時や沈める時には有効的なもの、それがウィンドチャイムなのです。
このウィンドチャイムという楽器は細い鉄の棒が数十本と吊り下げられているのですが、長さは右から左に向かって長くなっています。
すなわちこれから曲を盛り上げたい時には棒が長い方→短い方、曲の雰囲気を落ち着かせたい時には棒が短い方→長い方に向かって指でなぞれば良いのです。
基本的にパーカッションでメインに触っている楽器がコンガなどの素手で演奏できるものであれば、指でウィンドチャイムを演奏すれば良いですし、スティック等で演奏している時であればスティックで演奏すれば良いのです。
このウィンドチャイムを使っているパーカッショニストとは、かなり楽器に対してこだわっている方と言っても過言ではなく、見た目からしてとても華やかなものなのです。
セッション時に更に楽器にこだわりたい方であれば、まずはウィンドチャイムを使用することをオススメします。
更に高いレベルの演奏技術が出来ることでしょう。
ソロの作りかた
バンド形式でのパーカッションについてのお話を進めていますが、このパーカッションには様々な小技や楽器を使うことによってアドリブに対応していく事が可能であると言いました。
実際にセッション時にパーカッションに求められることといえば、このような曲の盛り上げであったり効果音の働きが主であり、パーカッション自体が無ければ成り立たないという状況はまず存在しないのです。
だからこそ、ルールも存在しないわけなので自由に演奏すれば良いと思うのですが、1つだけ注意しなければいけない場面はあります。
それは、セッション時のソロ回しなのです。
プロのセッショングループであれば絶対にやっている事だと思うのですが、一人ずつある一定の小節分ソロをしなければいけない時間があるのです。
そんな状況でも巧みに対応できる為のお話をしていきたいと思います。
基本的にパーカッションのソロで困った時は、まずは基本のベースを作ってください。
コンガで16ビートを刻んでいる中にトリッキーなフレーズを混ぜるのでも有りですし、タンバリンやマラカスで基本のビートを作成しても良いのです。
重要なことは土台になっているビートを展開していくという事がソロ作成には大切なのです。
パーカッションのソロの作り方とは、まずは基本の土台となるビートを作成する事、そしてそのビートを徐々に展開して小技を挟んでいく事で完成するのです。
最初から複雑なリズムで作るのではなく、まずは基本的なビートから展開させる方が聴いている人からしても楽しみがあるでしょう。