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中秋の名月ってなに?その由来は?どんなイベントをするの?
日本には伝統的な風習がいくつもありますね。
そんなひとつひとつの風習を子供たちに伝えていくことは
とても大切なことだと思います。
一時、日本らしい伝統的な風習が若い世代には
忘れられてしまっていた時もありましたが、
今は子育て世代を中心にもういちど見直されてきています。
なかでも今回は皆さんご存知の
中秋の名月について、ご紹介しようと思います。
中秋の名月ってなに?
中秋とは旧暦の8月15日、現在の歴では
毎年少しずつ変わりますが今年2015年は9月27日になります。
この中秋の夜を照らす月の事を中秋の名月と言います。
ぴったりこの日に必ず満月になるというわけではありません。
昔は月の満ち欠けで日を刻んでいたので
多少のブレがあるのは仕方ないことですが、
こうしたブレがある方がかえって風流ともいえますね。
そして日本では古くからこの
中秋の名月を鑑賞する風習があるのです。
中秋の名月にはお供えものをします。
これは月が鑑賞の対象としてではなく、
信仰の対象としてあったことから来ています。
中秋の名月の由来は?
じつはこの中秋の名月を鑑賞するという風習は
中国から伝わってきたものです。
日本では奈良時代に、宮中などでも月見の宴を開いていたことが
歌集や物語などに書かれていることでわかります。
そして庶民の間では月を信仰の対象として崇めて、
農民は秋の収穫をお供えして
五穀豊穣を祝う感謝祭を開いていました。
中秋の名月の夜は「十五夜」と呼ばれています。
旧暦9月13日の夜を「十三夜」と呼んでいて、
十五夜の次に月を鑑賞する日となっていました。
そしてこの十五夜はまたの名を「芋名月」といい、
十三夜のことを「豆名月」「栗名月」といって、
どちらか一方の月見だけをするのは
「片見月」として嫌われていたそうです。
それが今に伝わって、中秋の名月には
月にお供えをして月を鑑賞する風習ができたのでしょう。
中秋の名月のイベントは?
この中秋の名月には、
各地でさまざまなイベントも開催されます。
例えば、京都では観月祭が開催されます。
京都ならではの観月の祭となりますが、
大覚寺では船上からの月や水面に揺れる
月明かりなどを楽しむことができます。
また、お琴の演奏やお茶会、食事会などの
イベントもありますから、一度は訪れてみたいものです。
東京でもお月見イベントなどが多く開催されます。
昨年は東京タワーでお月見階段ウォークとして
外階段が解放されたりもしました。
中秋の名月は、自宅でノンビリ鑑賞するのもいいですし、
さまざまなイベントに参加してみるのもいいですね。
昔からの日本の風習である中秋の名月、
その日はすこしだけ月の存在を意識してみましょう。