七草粥とは、春の七草で作る粥のことで、
1月7日に1年の邪気を払い、無病息災を願って食べるものです。
お正月に暴飲暴食で疲れた胃を休める意味もあります。
昔は、七草ではなく七種の穀物を使った「七種粥」であったと言われています。
現在のような七草粥になったのは、鎌倉時代からです。
目次
春の七草とは?
春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、
スズナ、スズシロです。
それぞれに意味があり、
「セリ」は、目の充血やめまいの予防する、
「ナズナ」は、消化機能の回復させる、
「ゴギョウ」は、咳やたんを鎮める、
「ハコベラ」は、胃を整える、
「ホトケノザ」は、筋肉の痛みを抑える、
「スズナ」は、胃腸を整えて解熱する、
「スズシロ」は、胃腸の働きを助ける効果があります。
また、別の意味として、
「セリ」は、競り勝つ
「ナズナ」は、撫でて汚れを払う
「ゴギョウ」は、仏体
「ハコベラ」は、繁栄がはびこる
「ホトケノザ」は、仏の安座
「スズナ」は、神様を呼ぶ鈴
「スズシロ」は、汚れない純白さというのもあります。
春の七草で作った七草粥は、縁起も良いし、体にも良いものなのです。
七草の覚え方
春の七草を覚えるには、リズムで覚えるのが一番簡単です。
短歌形式の五・七・五・七・七のリズムで、
(五)セリ・ナズナ
(七)ゴギョウ・ハコベラ
(五)ホトケノザ
(七)スズナ・スズシロ
(五)これぞななくさ(これぞ春の七草)
2~3回唱えてみれば覚えられると思います。
七草粥の作り方
材料(4人分)
・七草 適量
・ごはん 250g
・水 900ml
・お餅 4個
・塩 小さじ1杯
(1) 土鍋に水を入れ、ごはんを入れて中火でお粥を作る
(2) お粥の中にお餅を入れ、弱火で煮る
(3) 七草は細かく刻む
(4) お餅が柔らかくなったら塩でお粥の味を調える
(5) 最後にお粥に刻んだ七草を入れ、ひと煮立ちしたら完成
胃を休めるためには、七草粥にお餅を入れない方がいいと思いますが、
七草粥の本来の目的は「邪気を払う」もので、
小正月(旧暦の1月15日)までにお粥に入れるお餅は、
無病息災を願うのに必要なものであるとされてきたそうです。
また、ごはんではなく、お米からお粥を作ってもよいです。
最近では、春の七草をセットにしたものがスーパーで売っていますが、
春の七草を全てそろえるのが難しい場合は、
2~3種類だけで作っても、美味しくいただけます。
さらに簡単に七草粥を食べたい人には、レトルトタイプもあります。
レトルトのお粥にフリーズドライの七草がセットになっており、
温めるだけで手軽に七草粥を楽しむことができます。