胸が小さいと母乳が出にくいって本当?胸の大きさと母乳の関係は?
胸が小さいと母乳が出にくくて母乳育児ができないのではと心配しているママも少なくありません。
だれでも、胸が大きい人の方が母乳の出が良さそうだと思ってしまいますよね。
でも、そうではありません。
母乳の出る量に胸の大きさは関係がないのです。
今回は、気になる胸の大きさと母乳の関係について、お話していこうと思います。
目次
母乳がでる仕組みは?
まずは、胸の大きさと母乳の関係のお話をするまえに、母乳が出る仕組みからお話していきましょう。
母乳の材料は血液で、それにより乳腺組織を作り、乳管を通って乳首にある乳口から出てきます。
母乳の材料となる血液は、乳房の土台となっている部分から多く取られます。
ですから、そこの血行をよくすることが大切なのです。
母乳の出がよいか悪いかは、乳頭の先端の乳口によって違います。
乳頭の先端には、小さい乳口がたくさんあります。
最初から乳口が全部開いている人はほとんどいません。
赤ちゃんがおっぱいを吸うことでだんだんと開いていきますが、マッサージで開くこともできます。
胸の大きさと母乳の出には関係があるの?
では、胸が大きい方が母乳の出がいいのでしょうか?
その答えは、胸の大きさと母乳の量は関係がない、ということです。
母乳は乳腺組織で作られますが、胸の大きさは脂肪の量できまります。
胸が小さくても乳腺組織がしっかりと発達していれば母乳もしっかりと作られるので量もでます。
反対に胸が大きくても乳腺組織が発達していないと母乳のでが悪い場合もあります。
とはいえ、胸が大きい事にも利点があります。
それは、母乳をためておくことができる量に違いがあって、胸が大きい方が沢山ためておくことができるということです。
胸が小さいママの場合には、母乳をためることはできない代わりに、いつでも新鮮な母乳を飲ませてあげることができるのでデメリットではありません。
どうして母乳の出が悪いの?
胸が小さいことが母乳の出が悪い原因だと考えていた方も多いでしょう。
胸の大きさとは関係がないのなら、どうして母乳の出がわるいことが起こるのでしょうか?
その原因として考えられることはいくつかあります。
1.血行不良
母乳は血液を材料に造られています。
つまり、血行が悪いと母乳の分泌も悪くなるということです。
冷え性や貧血などのある女性は血行が悪くなりがちなので、体を温めるようにしましょう。
普段から湯ぶねにゆっくりつかって温まったり、温かい飲み物を飲むようにしましょう。
2.水分不足
赤ちゃんは1日に1Lの母乳を飲むと言われています。
つまり、その為にママはたくさんの水分を摂らなくてはいけません。
母乳の8割が水分でできているので、水分補給をしっかりとしなくてはいけません。
水分をしっかり摂ることによって血流を良くして、母乳の出もよくなります。
水分摂取は、常温や温かい飲み物で、ノンカフェインのものにしましょう。
3.栄養バランスの乱れ
ママがとる栄養素はそのまま母乳となりますので赤ちゃんにも届けられます。
栄養をたっぷり含んだ母乳を作る為にも栄養バランスのとれた食事をすることが大切になります。
とくに脂っぽい食べものなどを避けて和食中心の食事にするとよいでしょう。
4.ストレスや睡眠不足
赤ちゃんが小さいころは、数時間おきに授乳をしますから、睡眠不足になったり、育児に疲れてストレスをためてしまうママも少なくありません。
母乳を分泌するプロラクチンは睡眠中にホルモンが分泌されるので、赤ちゃんが寝ている時に一緒に寝たり、できるだけ疲れを取るようにしましょう。
5.乳管のつまり
乳管が詰まっていると母乳の味が変わっておいしくないので赤ちゃんがあまり飲まなくなります。
そのため、さらに乳管が詰まるという悪循環がおきてしまいます。
乳管が詰まっている場合には、できるだけ抱き方を変えたりして赤ちゃんに飲んでもらうか、母乳外来などに相談するとよいでしょう。
このように母乳の出が悪い理由は、胸の大きさとは関係なくて生活のなかなどに原因がある場合も少なくありません。
思い当たりものがある場合には、できることから改善していくようにしましょう。
母乳が出ないのは胸の大きさのせいではない!
いかがでしたか?
今回は、胸が小さいと母乳の出が悪くなるのかという疑問についてお話してまいりました。
ここで分かったことは、母乳の出と胸の大きさは関係がないということでした。
そうなんです。
胸が大きくても母乳の出が悪くて悩む人もいますし、胸が小さくてもたっぷりと母乳が出る人もいるのです。
つまり、母乳の出が悪い原因はおおきさではなく他のところにあるということでした。
今回は、そんな母乳の出が悪い原因として考えられることもご紹介しましたが、生活習慣の中に原因がいくつか隠れていました。
生活習慣の中に原因があるということは、改善も難しくないということですね。
できることから改善していってみてはいかがでしょうか?